2011 Fiscal Year Annual Research Report
吸湿現象を考慮した様々な物体と流体の相互作用シミュレーション
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10J04748
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
RUNGJIRATANANON Witawat 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ひものシミュレーション / 濡れた髪の毛のシミュレーション |
Research Abstract |
本年度、私が行った研究は、濡れた髪の毛及びひものようなもののねじれ、断裂、急激に吸縮する現象をシミュレーションする、というものです。髪の毛の研究と濡れた物体についてはこれまで多数の研究がなされてきましたが、本研究で行われている詳細な濡れた髪の毛のシミュレーションモデルがありませんでした。 髪が濡れる様子は、我々の日常生活で見受けられる面白い現象のひとつです。水が髪と接触することにより、水が髪の毛の隙間に吸収され、髪の毛は水気を帯びます。髪の間の水分は、隙間を渡って伝播します。濡れた髪の毛は、水分によって生じる凝集力(毛細管力)によって、近傍の髪の毛とともに、いくつかの束を形成します。そして、過剰水分が髪の毛からしたたり落ちます。また、吸収された水分は髪の毛を重くし、運動を遅くします。本研究では、こういった詳細な髪の毛と水の相互作用の多様な興味深い効果を再現します。髪の毛のシミュレーションモデルにおいて、昨年に私が提案したモデルを用います。 ひものようなもののシミュレーションの研究は、私が提案した髪の毛のシミュレーションモデルを拡張し、ねじれ、断裂、急激に吸縮する現象を一つフレームワークで扱う手法を提案しました。 成果が得られ、CG関係における国内最高峰の会議であるVC/GCAD合間シンポジウム、国際会議Motion in gamesそれぞれで発表しました。特に国際会議Motion in gamesで最優秀論文賞を受賞し、国際ジャーナルに推薦されました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
吸湿現象を考慮した様々な物体と流体の相互作用シミュレーションを実現するために、現在まで、粒状物体と線状物体の吸湿現象を実現できたから。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の予定は、より対話的な速度でシミュレートできるために、吸湿現象を考慮した髪の毛のシミュレーションを改良する。
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[Presentation] 詳細な濡れた髪の毛のアニメーション2011
Author(s)
Witawat Rungjiratananon, 金森由博, 西田友是
Organizer
Visual Computing/グラフィクスとCAD合同シンポジウム2011
Place of Presentation
くにびきメッセ-島根県立産業交流会館-
Year and Date
2011-06-25
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