2010 Fiscal Year Annual Research Report
地熱貯留層の水圧刺激時に発生する大マグニチュードAEの発生メカニズムの解明
Project/Area Number |
10J04817
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
椋平 祐輔 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | Microseismicity / EGS / Induced seismicity / Large magnitude / Basel / Switerland / Stimulation / 国際情報交換 |
Research Abstract |
申請者の研究は大マグニチュードAEの発生メカニズムを明らかにし,その制御・抑制法を導出することを最終的な目的とした研究である。この目的のもとに,大マグニチュードAEの発生過程,発生トリガ,マグニチュード支配要因を解明し,大マグニチュードAEの物理現象を解明する。さらに,大マグニチュードAEが貯留層,透水性に与える影響,リスクを明らかにし,その上で制御・抑制法を検討する。 具体的な研究内容として(a)震源インバージョン解析を行い,大マグニチュードAEの震源パラメータ推定し,大マグニチュードAEのせん断滑りの特徴を明らかにする。 (b)間隙水圧の動的挙動評価を行い,貯留層内の間隙水圧の挙動と大マグニチュードAEの発生との関係を明らかにする。(d)応力再配分に関する解析を行い,貯留層内で局所的に変化する応力状態を推定し,大マグニチュードAE発生との関係を明らかにする。 これら大マグニチュードAEの特徴と貯留層内のパラメータの挙動を組み合わせた,総合的に貯留層内の現象を模擬するシミュレータを開発し,(c),(e)貯留層特性の時系列評価を行う。 これまでに得られた知見をもとに,最終的に(f)マグニチュードの支配要因の解明・貯留層に対するリスク評価を行い,大マグニチュードAE発生の制御・抑制法を導出する。
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