2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10J07076
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
門田 真 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 心筋細胞 / ヒトES/iPS細胞 / 不整脈 / Spiral wave / 薬剤スクリーニング / 再生医療 |
Research Abstract |
光学的マッピングの手技を学ぶために新生児ラットから取り出した心筋細胞を用いた単層シートでカルシウム感受性蛍光色素(Fluo-4)を用いて興奮伝播する様子を観察した。伝導ブロックやSpiral waveの出現の条件等を検討した実験結果を、数理モデルで解析したうえで、JETP Lettersに論文発表した。 ヒトES/iPS細胞から心筋細胞を分化誘導してシート状に播いて培養した。新生児ラット由来心筋細胞シートと同様に光学的マッピングを用いて興奮が伝播する様子を観察し、リエントリー性不整脈の病態モデルとして種々の抗不整脈薬等による薬物応答を検討した。これらの内容を2011年5月にアメリカサンフランシスコでのHeart Rhythm Society 32nd Annual Scientific Sessionsで発表した。さらに、シート全体を免疫染色して、Spiral waveが出現する条件を検討したうえで、同年8月にフランスパリでのEuropean Society of Cardiology Congress 2011で発表した。また、1か月間の長期培養により伝導速度や遺伝子発現のパターンが変化すること、電子顕微鏡像での心筋線維の成熟化を検討したうえで、同年11月にScientific Sessions 2011 of the American Heart Associationで口頭発表し、2012年3月に第76回日本循環器学会総会・学術集会でポスター発表した。 ヒトES/iPS細胞から分化した心筋組織でのリエントリー性不整脈病態モデルの報告はなく、再生治療を行う前段階としての機能評価としてだけでなく、薬剤スクリーニング系としても重要であると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果を国内外での学会で発表できた。
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Strategy for Future Research Activity |
近日中の論文投稿を目指している。
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