2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10J08612
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
亀田 信治 大阪府立大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 分光器 / サブ波長構造 / 回折光学素子 / フォトニック結晶 / スーパープリズム現象 / 波長多重 |
Research Abstract |
「内容」 本年度は,金属/誘電体多層構造の表面における光波の反射率を求めるための有効媒質理論を構築するとともに,金属/誘電体多層構造を作製する手法を確立した.また,金属/誘電体多層構造を用いた波長分散素子の原理検証実験のための素子作製プロセスについて検討した. 「意義」 金属/誘電体多層構造の表面における光波の反射率を求めることは,「研究の目的」に記述したような金属/誘電体多層構造を用いたプリズムやレンズの設計指針を確立するために重要となる.「研究実施計画」において,2年度目に波長分散素子の原理検証を実施予定であり,そのための素子作製プロセスを検討することには意義がある. 「重要性」 金属/誘電体多層構造は強い光学異方性を示すため,従来の有効媒質理論をそのまま適用するだけでは正確な反射率を得ることはできなかった.当該構造の実効的な誘電率を光波の伝搬方向に依存する形で新たに定義することで,この問題を解決することができた,素子作製プロセスについてはSOI基板上に素子を作製する手法を確立し,金属/誘電体多層構造がシリコンフォトニクスへ応用できる可能性が確かめられた.
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Research Products
(3 results)