2012 Fiscal Year Annual Research Report
メンブレントラフィックによる細胞分裂の制御とそれに関わる遺伝子ネットワークの解明
Project/Area Number |
10J09265
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
北澤 大志 京都工芸繊維大学, 昆虫バイオメディカル教育研究センター, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 細胞質分裂 / 減数分裂 / ショウジョウバエ / COPI |
Research Abstract |
メンブレントラフィックの研究は、タンパク質や脂質が安定的に合成、運搬される分裂間期の細胞を使っておこなわれてきた。そのため、細胞周期との関連についてはあまり検討されてこなかった。ところが最近、メンブレントラフィックと細胞周期との接点が見え始めており、2つの研究は、新展開を迎えている。私のこれまでの研究により、膜輸送タンパク質COPIが細胞質分裂において重要な役割を担うことが明らかになった。 今年度私は、COPIとの関連するタンパク質を同定し、細胞質分裂におけるメカニズムを明らかにするという研究実施計画通りに以下の結果を得られた。 1.COPIが膜タンパク質NufやRab11を介して細胞質分裂時における膜の供給に重要であること。 2.COPIがER based Structureであるspindle envelopeの形成に重要であること。 3.Spindle envelopeと微小管がショウジョウバエ雄の減数分裂において密接に関わっていること。 これらの結果をまとめ、論文の投稿をおこないアクセプトされた。 また、この計画と同時並行でおこなったショウジョウバエ雄減数分裂時の細胞質分裂に関与する遺伝子を見つける網羅的なスクリーニングで21個の新たな遺伝子を同定した。現在これら21個の遺伝子のうちCentralspindlin複合体と呼ばれるタンパク質ファミリーのうちの1つpebbleに注目し細胞質分裂時における役割を解析し、分生生物学会で発表すると同時に論文の投稿をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
結果をまとめ国際誌(journal of cell science)に論文を投稿することができた。また、PlosOneにも論文を投稿することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度(~平成24年3月31日)の研究実施計画 本研究課題は、平成24年度が最終年度のため、記入しない。
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Research Products
(5 results)