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2010 Fiscal Year Annual Research Report

生体内における記憶ヘルパーT細胞の再活性化メカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 10J56132
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

花澤 麻美  千葉大学, 大学院・医学研究院, 特別研究員(DC2)

Keywords記憶ヘルパーT細胞 / 骨髄 / 抗原提示細胞 / 再活性化 / IL-7産生ストローマ細胞 / 生体内イメージング法
Research Abstract

今年度は下記の研究を行った。
(1)記憶ヘルパーT細胞を再活性化させる抗原提示細胞の同定
蛍光色素で標識した抗原をマウスに投与することで、生体内における抗原のトレーシングに成功した。その結果、二次免疫応答時にのみ骨髄への抗原の集積が観察され、その多くがMHC class II陰性の類胴内皮細胞に付着していることを発見した。また一部の抗原は、MHC class II陽性細胞の細胞表面に付着あるいは細胞内に取り込まれており、抗原を取り込んだMHC class II陽性細胞の大部分が成熟B細胞であることを明らかにした。二次免疫応答時における記憶ヘルパーT細胞への抗原提示は、樹状細胞などではなく成熟B細胞が主として働くことが考えられる。
(2)抗原提示細胞による記憶ヘルパーT細胞の再活性化のメカニズム
凍結切片免疫染色法を用いて、骨髄内の記憶ヘルパーT細胞は定常時にはIL-7産生ストローマ細胞に接着して存在していることを確認した。この記憶ヘルパーT細胞のマウス体内における再活性化時間の動態を、活性化マーカーかつ機能分子であるCD40Lの発現を指標にフローサイトメトリー法にて検出した。その結果、骨髄ヘルパーT細胞は脾臓ヘルパーT細胞よりとても素早く再活性化することが明らかとなった。さらに、多光子レーザー顕微鏡を用いた生体内イメージング法を立ち上げ、活性化ヘルパーT細胞の骨髄への移入、ならびに骨髄内への定着の様子の観察に成功した。今後はこの静止状態の記憶ヘルパーT細胞の再活性化の様子を観察していく。
以上のことより、二次免疫応答時における記憶ヘルパーT細胞の再活性化には、抗原提示能を持つ細胞が骨髄に多く存在することやそのT細胞自身の反応性が高いことなどの理由で、免疫システム全体の再活性化が迅速に行われるものと考え、現在更なる解析を行っている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Memory CD4 T lymphocytes reside and reset in the bone marrow.2010

    • Author(s)
      Tokoyoda K
    • Organizer
      14th International Congress of Immunology
    • Place of Presentation
      神戸
    • Year and Date
      2010-08-25

URL: 

Published: 2012-07-19  

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