1999 Fiscal Year Annual Research Report
ピッチ/有機金属複合体を出発原料とするメソポア活性炭の開発と応用
Project/Area Number |
11124231
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
玉井 久司 広島大学, 工学部, 助教授 (40106802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井原 栄治 広島大学, 工学部, 助手 (90243592)
白浜 博幸 広島大学, 工学部, 助手 (60127660)
安田 源 広島大学, 工学部, 教授 (00028200)
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Keywords | 活性炭 / メソポア / 貴金属 / 触媒 |
Research Abstract |
希土類金属錯体に加えて他の金属錯体をも含むピッチを用いることにより,金属あるいは金属酸化物微粒子をメソポア中に均一に担持した活性炭の調製を試みた。イットリウムアセチルアセトナートおよび他の金属錯体を含有するピッチをTHFを溶媒として得、さらに水蒸気賦活により活性炭の調製した。イットリウム錯体を含有することによりメソポアが発達した活性炭が得られた。得られた活性炭のEPMA測定結果、イットリウムおよび他の金属種がいずれも均一に炭素中に分布していることが示された。この結果本研究で検討した方法により,メソポアが発達し,かつ貴金属等の金属種を均一に分散した活性炭が得られることが明らかになった。 得られたメソポア活性炭の不飽和巨大分子(リノール酸メチルおよび1,3-オクタジエン)の水素添加に対する触媒活性を検討した。PtおよびRh微粒子分散メソポア活性炭は高い活性を示した。一方、市販の活性炭(比表面積が本研究における活性炭に比較して大きい)に貴金属を含浸担持させた活性炭よる触媒活性を調べた。いずれの貴金属においても市販の活性炭において高い触媒活性が認められ、表面積による影響が考えられた。今後本研究での方法による貴金属分散活性炭の調製においては、表面積の増大が重要であることが示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] H.Tamai: "Preparation of polymer particles coated with hydroxyapatite"J.Colloid Interface Sci.. 212. 585-588 (1999)
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[Publications] H.Tamai: "Dye adsorption on mesoporous activated carbon fiber obtained from pitch containg yttrium complex"Carbon. 37. 983-989 (1999)
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[Publications] H.Tamai: "Hydrogenation of l-hexene and hexadiene by pd fine particles attached to the surface of PrPO_4 hollow particles"J.Colloid Interface Sci.. 218. 217-224 (1999)
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[Publications] H.Tamai: "Characteristics and catalytic activity of carbons obtained from pitch containing noble metal complexes"Carbon. (印刷中).