1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11138210
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鈴木 聡 大阪大学, 微生物研究所, 講師 (10311565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲野 徹 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00172370)
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Keywords | PTEN / 脳腫瘍 / がん抑制遺伝子 / 発がん |
Research Abstract |
1)PTENfloxマウスの作成:フォスファターゼドメインを含むエクソン4-5がIoxP配列ではさまれたtargetingvectorを作成し、flox/+のES細胞をblastocystにinjectionしflox/+マウスを得た。 2)PTENfloxマウスがin vivoで働く確認:PTENfloxマウスがin vivoできちんと働くことを確かめるため、またさらにPTENヘテロ変異マウスが自己免疫病を呈することよりPTENの免疫における役割の解析をもかねて、Lck-CrePtenflox/-マウスを作成し、T細胞特異的にPTENを変異させた。胸腺細胞ではPTENはDNAレベルでも蛋白レベルでも95%の欠失を認め、この変異はnull mutationであった。また、Lck-CrePtenflox/-マウスは生後17週以内に全例CD4白血病に罹患して死亡した。 3)脳特異的欠失マウスの作成:脳のとくにグリアで強く発現するGFAP-Creマウス及びMBP-CreマウスとPTENloxPマウス及びPTEN+/-マウスをかけあわせ、GFAP-CrePTENflox/-,MBP-CrePTENflox/-マウス作成のためのかけあわせが現在進行中である。 4)PTENヘテロマウスの長期観察:PTENヘテロマウスをさらに長期観察したところ、いままで報告されたリンパ腫、前立腺癌、甲状腺癌、子宮内膜異形成、リンパ性腸ポリープ以外に子宮内膜癌、乳癌の発生をみたがグリオーマの発生はなかった(Cancer Research投稿中)。
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