1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11140277
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Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
加藤 洋 財団法人 癌研究会, 癌研究所・病理部, 部長 (20010473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 雅一 財団法人 癌研究会, 附属病院・内科, 部長(研究職) (60085579)
相羽 恵介 財団法人 癌研究会, 癌化学療法センター・臨床部, 副部長(研究職) (90150086)
中島 聰總 財団法人 癌研究会, 附属病院, 副院長(研究職) (10085590)
やなぎ澤 昭夫 財団法人 癌研究会, 癌研究所・病理部, 主任研究員 (30137963)
三木 義男 財団法人 癌研究会, 癌研究所・遺伝子診断部, 部長 (10281594)
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Keywords | 高度進行胃癌 / 化学療法感受性 / 予知指標 / FLEP療法 / 充実型低分化腺癌(STPDC) |
Research Abstract |
高度進行胃癌に対する化学療法が著効し胃切除術が可能となった例を組織学的および細胞学的に詳細に検し、抗癌剤に感受性の高い胃癌の特徴を明らかにしようとした。 胃癌において、FLEP療法(5-fluorouracil、leucovorin、etoposide、cisplatin)が奏効し、胃切除が可能になった18例は、5生した5例(A群)と5生に至らなかった13例(B群)に分けられ、A群には、胃癌取扱い規約によるsolid type poorly differentiated adenocarcinoma(STPDC)が多く、B群にはtubular adenocarcinomaなどその他の組織型が多かった。STPDCは、抗癌剤感受性の高い組織型の一つと考えられた。 本型の細胞学的特徴を、MDR1(p蛋白)染色性、粘液マーカー、腫瘍マーカー、増殖マーカー(Ki-67・c-myc・cyclin D1・p53)などから明らかにすることはできなかったが、組織構造的には間質に血管が豊富なタイプであると言えた。他施設からのMTX+5FU療法著効1例にも同様の組織型が含まれていることが分かり興味が持たれた。 今後、STPDCを化学療法感受性の高い組織型としてその細胞学的特徴を詳細に検討する必要がある。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Ninomiya, Y., Kato, Y., et al.: "Hiskological indication of favorable prognosis with far-advanced gastric carinomas after preoperative chamatherapy"J Cancer Res Clin Oncol. 125. 699-706 (1999)
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[Publications] Takano, Y., Kato, Y. et al.: "Cyclin D2, but not Cyclin D1, overexpression closely corrates with gastric cacer prograssion and"J Pathol. 189. 194-200 (1999)