1999 Fiscal Year Annual Research Report
トランスジェニックマウスを用いたHIV特異的キラーT細胞の認識と機能解析
Project/Area Number |
11161203
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
荒瀬 尚 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助手 (10261900)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 晶 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40312946)
|
Keywords | HIV / TCR / env / CDR3 / CTL / モノクローナル抗体 / 抗原認識 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
1.HIV初期感染にCTLが重要な役割を果たしていることが示唆されているが、in vivoでの機能は多くが未知である。HIVに対するCTLの機能を明らかにするために、HIVenv特異的T細胞クローンRT1よりTCRα鎖およびβ鎖のcDNAをクローニングし、HIVenv特異的TCRトランスジェニックマウスを作製した。 2.HIVenv特異的CTLの動態を明らかにするために、RT1のTCRのトランスフェクタントを作成し、それを免役することにより、RT1のTCRに特異的なモノクローナル抗体を作成した。 3.TCRα鎖およびTCRβ鎖のみを発現するトランスジェニックマウスを用いて、抗原に応答するT細胞のレパートリーを解析したところ、α鎖のレパートリーは非常に限られているのに対し、β鎖のレパートリーには、多様性が認められた。 4.さらに、TCRα鎖のトランスフェクタントを用いて、抗原認識に関与するTCRβ鎖を解析したところ、トランスジェニックマウスでない正常マウスのTCRβ鎖でも、特定のV領域とJ領域を固定すればCDR3領域非依存性に抗原を認識するという今までにない新たなTCRの抗原認識機構を明らかにした。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Arase,K.: "Ablation of a specific cell population by the replacement of a uniquely expressed gene with a toxin gene"Proc.Natl.Acad.Sci.. 96. 9264-9268 (1999)
-
[Publications] Park,S.Y.: "Resistance of Fc receptor-deficient mice to fatal glomerulanephritis"J.Clin.Inv.. 102. 1229-1238 (1998)