2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11164208
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
池田 知久 東京大学, 大学院・人文社会研究科, 教授 (50036555)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
御牧 克己 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20109060)
高橋 孝信 東京大学, 大学院・人文社会研究科, 教授 (10236292)
五味 文彦 東京大学, 大学院・人文社会研究科, 教授 (60011326)
間野 英二 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10027964)
|
Keywords | 原典 / 口承 / 筆写 / 郭店楚墓竹簡 / 明月記 / タミル古典 / バーブル・ナーマ / チベット大蔵経 |
Research Abstract |
1.各文明における原典の状況を全体的・文化横断的に解明するために、本年度は合計4回の研究集会を開催した(4月・8月・11月・1月)。毎回1名〜3名(合計8名)の研究者が日本・中央ユーラシア・チベット・タミル・イスラームなどの各文明(分野)における原典の状況、原典の研究状況について報告し、それに基づいて出席者全員で討論を行った。 2.その内、本年度後半期は、2回の研究集会を開催して、過去半世紀間における日本の中国思想史研究と世界のインド・イスラーム史研究の総括を試みた。また古典学全体に対しても大局的な総括を提起して21世紀の新たな古典学の方向を見出すべく努力した。 3.古典形成の一般理論の確立を目指すという意味で、文明(分野)の相異を超えた共通点として、原典の形成に対する口承と筆写の持つ意義、原典の有する規範性の内容・性質や強弱などについての報告・討論・解明を重点的に行った。 4.原典の内外における写本・版本の調査を進め、電子機器を用いてそれらをデータ・ベース化するために、共同利用の電子機器としてパソコン・プリンターなどを購入し、京都大学大学院文学研究科に設置した。
|
Research Products
(8 results)
-
[Publications] 池田知久: "郭店楚簡『五行』研究"中国哲学(遼寧教育出版社). 21. 92-133 (2000)
-
[Publications] 池田知久: "郭店楚簡〈窮達以時〉研究(上)"古今論衡(台湾中央研究院歴史語言研究所). 4. 58-86 (2000)
-
[Publications] 五味文彦: "『吾妻鏡』の筆法"増補 吾妻鏡の方法(吉川弘文館). 238-314 (2000)
-
[Publications] 高橋孝信: "ティルックラル-古代タミルの箴言集"東洋文庫(平凡社). 1-333 (1999)
-
[Publications] 御牧克己: "チベット仏教修行の一断面-所謂「チベット牧象図」について-"修行の研究(京都大学大学院文学研究科). 49-72 (2000)
-
[Publications] 間野英二: "トルコ・イスラーム社会とトルコ・イスラーム文化"間野英二編 中央アジア史(同朋舎). 94-106 (1999)
-
[Publications] 池田知久: "郭店楚簡老子研究"東京大学文学部中国思想文化学研究室. 371 (2000)
-
[Publications] 五味文彦: "明月記の史料学"青史出版. 328 (2000)