2000 Fiscal Year Annual Research Report
古典学の再構築・調整班研究A02「本文批評と解釈」
Project/Area Number |
11164209
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関根 清三 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90179341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸井 浩 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30229603)
佐藤 研 立教大学, 文学部, 教授 (00187238)
齋藤 希史 国文学研究資料館, 文献資料部, 助教授 (80235077)
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Keywords | 本文批評 / 解釈 / 中国 / インド / イスラエル / 価値観 / 自然観 / 人間観 |
Research Abstract |
1.調整班研究「本文批評と解釈」の研究目的は、中国・インド・イスラエルの諸古典学が結集して、本文批評と解釈の、新しい理論と実際を提示することである。2.従来の古典学では、その方法論に潜む価値観(例えば近代西欧特有の自然観や人間観など)が古典本文の客観的な読みを阻害する傾向が少なからずあり、また近年急速に発達してきたコンピューターの総合的な利用法について充分な検討がなされて来なかった。3.本調整班研究、はこの二点の不備を補い、諸古典本文固有の論理を客観的に記述する視座を創出すること、またコンピューターを駆使した古典解釈学の標準を確立し、これを普及させることを目指し、2000年7月に浜松で、同年9月に京都で、また2001年2月には東京で、三度にわたる共同研究会を催した。それらを踏まえて3月東京での公開シンポジウムでは調整班としてのこの2年間の活動成果を3時間にわたって報告する予定である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 関根清三: "内村鑑三の戦争論(下)"「無教会」無教会研修所. 3号. 148-160 (2000)
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[Publications] 関根清三: "ヘブライズム倫理思想の遺産と課題"「日本倫理学会大会報告書集」日本倫理学会. 2000年号. 10-21 (2000)
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[Publications] 関根清三: "古典を解釈するということ-聖書に例を拾いつつ-"「学術月報」日本学術振興会. 2000年11月号. 40-42 (2000)
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[Publications] 齋藤希史: "「風景」-六朝から盛唐まで"「興膳宏教授退官記念中国文学論集」汲古書院. 203-220 (2000)
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[Publications] 齋藤希史: "「支那」再論"衛藤瀋吉 編「共生から敵対へ-第4回日中関係史国際シンポジウム論文集」東方書店. 213-231 (2000)
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[Publications] 齋藤希史: "文学史の近代-和漢から東亜へ"古屋哲夫,山室信一 編「近代日本における東アジア問題」吉川弘文館. 155-181 (2000)
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[Publications] 関根清三: "旧約聖書と現代(並木浩一,鈴木佳秀氏と共著)"教文館. 155 (2000)
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[Publications] 関根清三: "倫理思想の源流-ギリシアとヘブライの場合"放送大学教育振興会. 340 (2001)