2000 Fiscal Year Annual Research Report
旧約聖書の本文批評と解釈-その方法論的反省から翻訳の実例まで-
Project/Area Number |
11164210
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関根 清三 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90179341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守屋 彰夫 東京女子大学, 文理学部, 教授 (70239698)
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Keywords | テキスト / 読解 / 歴史的意味 / 思想的意味 / ギリシア / 倫理 / ヘブライ / 翻訳 |
Research Abstract |
本計画研究の目的は主として3つあった (1)古典のテキストの読解の理論と技法の実際について、古典学の諸分野との共同研究から学びつつ、旧約聖書学の場合について整理反省すること。これはシンポジウムや研究会で進めつつあり、『旧約聖書と現代』教文館、2000年、155頁(並木浩一、鈴木佳秀氏と共著)において発表した。 (2)解釈の歴史的意味規定と思想的意味規定の望ましいバランスについての理論を模索し、旧約の倫理思想の解釈をギリシアの倫理思想との比較において考察するのに実際に適用した研究の成果は、『倫理思想の源流-ギリシアとヘブライの場合』(放送大学教育振興会、2001年3月、約340頁)という著書で今年度中に発表する。 また(3)そうした解釈学的な吟味を踏まえて更に、具体的な翻訳の方法論と実践例を呈示することは、岩波書店から刊行予定の『エレミヤ書』の翻訳で現在進めつつある。今年度は、Glossaryのデータベイス化等基礎作業を終え、約二分の一を訳し終えたところである。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 関根清三: "内村鑑三の戦争論(下)"「無教会」無教会研修所. 3号. 148-160 (2000)
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[Publications] 関根清三: "ヘブライズム倫理思想の遺産と課題"「日本倫理学会大会報告書集」日本倫理学会. 2000年号. 10-21 (2000)
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[Publications] 関根清三: "古典を解釈するということ-聖書に例を拾いつつ-"「学術月報」日本学術振興会. 2000年11月号. 40-42 (2000)
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[Publications] 守屋彰夫: "シロアム碑文再考"東京女子大学紀要「論集」. 50巻2号. 117-134 (2000)
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[Publications] 守屋彰夫: "古典の伝承-死海写本と旧約研究-"古典学の現在. 1号. 1-14 (2000)
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[Publications] 守屋彰夫: "新共同訳聖書『エズラ・ネヘミヤ記とダニエル書』について-関根正雄訳と村岡崇光訳との比較検討を中心に-"「聖書翻訳研究」日本聖書協会. 28号. 36-51 (2000)
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[Publications] 関根清三: "旧約聖書と現代(並木浩一,鈴木佳秀氏と共著)"教文館. 155 (2000)
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[Publications] 関根清三: "倫理思想の源流-ギリシアとヘブライの場合"放送大学教育振興会. 340 (2001)