2000 Fiscal Year Annual Research Report
ヨーロッパのレトリック教育-古典との関わりにおいて
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11164219
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
月村 辰雄 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50143342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
葛西 康徳 新潟大学, 法学部, 教授 (80114437)
浦 一章 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (90203596)
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Keywords | レトリック / 古典 / キケロ派 / ペリオド文 / 例証のレトリック / ディアレクティック |
Research Abstract |
古典レトリックが復活した15世紀から,これが中等教育プログラムの中核に据えられた17世紀にかけてのレトリック教育について,新興の各種学校,すなわち共同生活兄弟会,プロテスタント系の諸学校,またイエズス会のコレージュなどのカリキュラムの分析を通じて,レトリックという教科目の進展を跡付けた。さらに,レトリックと社会との結びつきの観点から,キケロ派とその支持層,ペリオド文を基盤とする伝統的レトリックとそれに対抗するネグリゲンティア・ディリゲンス,ないし「例証のレトリック」派との争い,旧来の大学学芸学部のカリキュラム内におけるレトリックとディアレクティックとの争い,また,レトリック教科書における抜萃主義,などの問題点を取り出し,その基本的な構造の解明に当った。特に研究分担者浦は,イタリアにおけるレトリック史の考察に向かい、ブルネット・ラティーニ,ダンテ,ペトラルカなど初期人文主義の流れの中に古典レトリック再生の機運を明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 月村辰雄: "古典擁護のディスクール"学術月報. 11月号. 9-12 (2000)
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[Publications] 月村辰雄: "21世紀の学術研究に期待する(座談会)"学術月報. 1月号. 61-80 (2001)
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[Publications] 月村辰雄: "アナール派と文献学の出会い"シャルティエ & カヴァッロ『読むことの歴史』(大修館). 527-537 (2000)
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[Publications] 月村辰雄: "日本隠者考(座談会)"『文学』(岩波書店. 1・2月号. 41-66 (2001)
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[Publications] 葛西康徳: "Avoidance of persuasion in Japanese dispute resolution"Hosei Riron (Journal of Law and politics). vol32. 59-80 (2000)
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[Publications] 葛西康徳: "Where is law, if any, in ancient Greece?"創文. 10月号. 6-11 (2000)