2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11164237
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
内山 勝利 京都大学, 文学研究科, 教授 (80098102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 英明 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (20140395)
川原 秀城 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70135177)
平田 昌司 京都大学, 文学研究科, 教授 (50150321)
市川 裕 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (20223084)
杉山 正明 京都大学, 文学研究科, 教授 (00127094)
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Keywords | 現代に生きる古典 / 共同研究 / 魂 / 人間観 / 自然観 / 死生観 |
Research Abstract |
この調整班は、全世界の多様な古典世界の各領域の緊密な連携に立って、それぞれの個別領域的古典研究の成果を集約しつつ、古典作品を媒体として、新たな視点からそれを捉えなおし、「現代に生きる古典」としての新たな可能性を引き出すことを目指して活動してきた。こうしたはじめての試みを効果的に遂行するための最善の方法として、具体的な共同研究・共同発表討論を通じて、総合的な古典学研究の実質成果をあげるとともに、古典学総合化の方法的基礎の確立を追究することに努めてきた。 最終年度に当たる本年度も、中心的な活動として3回の全体研究会と2回の全体打ち合わせ会を開き、研究会の各会ごとに3-4名の研究発表者による提題と、それらにもとづく全体討論を行った。昨年度に引き続き、共通テーマとして「魂論の諸相」を設定し、それをめぐる多方面からのアプローチを試みた。「魂」に対応する概念は、各古典領域ごとに多様な差異を示しつつ、生物的生の原理から宇宙論的・神的活動の根源にわたるものとして、きわめて重要な位置を占めていることが認められる。前年度からすでに了解されていたように、この問題をめぐる議論は、おのずから人間観・死生観などを介して自然観・宗教論などにわたる広汎な問題を包括するものとなっており、諸古典領域の思想的特質を集約・対比するのにきわめてすぐれた糸口ともなっている。 この研究会の成果は、当該調整班の成果報告論集『古典の世界像』(本年3月刊)の第I部として纏められており、また2003年度内には、これをベースにした論文集『魂論の諸相』の新たな刊行が予定されている。この調整班研究をふまえた成果の刊行は、他にもいくつか具体的に進行中である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 内山勝利: "古典の挑発力-「西洋古典学」からの「ギリシア・ローマ学」へ-"西洋古典学研究. I. 107-114 (2003)
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[Publications] 内山勝利: "問うことの力-知のありかをめぐる断章-"知のたのしみ学のよろこび(京都大学文学部編). 3-11 (2003)
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[Publications] 平田昌司: "《切韻》與唐代功令"東方語言與文化. 326-336 (2002)
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[Publications] 杉山正明: "元代中国は文化不毛の時代だったか"慶北史学. 25. 353-368 (2002)
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[Publications] 濱田正美: "Le mausolee. et le culte de Satuq Baghra Khan"Journal of the History of Sufism. III. 63-87 (2002)
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[Publications] 市川裕: "祭司的ユダヤ教の世界観-エルサレム神殿と神の臨在-"東京大学宗教学年報. (予定). (2003)
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[Publications] 内山勝利: "哲学の初源へ-ギリシア思想論集-"世界思想社. 275 (2002)