2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11164282
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
安永 尚志 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (20017411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 正一郎 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (50218616)
武井 協三 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (60105567)
松村 雄二 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (10086689)
柴山 守 大阪市立大学, 学術情報総合センター, 教授 (10162645)
近藤 泰弘 青山学院大学, 文学部, 教授 (20126064)
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Keywords | 日本古典文学本文データベース / フルテキストデータベース / 国文学デジタル資料館システム / コラボレーション / 国際共同構築 / インターネット |
Research Abstract |
特定領域研究「古典学の再構築」の研究目的に従い,「情報処理」計画研究では古典学におけるコンピュータ利用の確立と普及を研究目的としている。当初計画研究を引継ぎ,下記の5課題を設け,具体的かつ実証的な研究を実施した。とくに,古典学テキストのデジタル化の推進と流通を具体的課題とした。 1.情報資源を共有しながら共同研究を進めるためのコラボレーション実験環境を作った。サーバシステムは国文学研究資料館のワークステーションを借用している。 2.古典学におけるコンピュータ利用の現状把握のため,古典学テキストおよび機能ソフトウェアの調査研究を引続き行った。 3.標準的な電子化テキストの作成のため,日本文学を対象にSGMLによるDTD(標準データ型定義)を研究し,実験を開始した。 4.デジタルテキストデータベースの流通のため,パッケージ型データベース(CD-ROM等)を研究した。また,インターネットにおけるテキストの分散利用,管理方式について研究を開始した。 5.基本的なテキスト解析,処理システムの研究計画を策定し,評価した。一方、1999年4月15日から2ヶ年の予定で,懸案の日本古典文学本文データベース(実験版)の試験公開を開始している。このデータベースは,岩波書店刊行の旧版「日本古典文学大系」全百巻の約600作品の本文(テキスト)をデータベース化した画期的なものである。とくに,本文データベースの分散環境におけるシステム構築を進め,データベースサーバを国文学研究資料館大型コンピュータから,ワークステーション系に移行した。これにより,24時間インターネット上でのアクセスを可能にした。
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[Publications] H.Yasunage,S.Hara et al: "Academic Digital Library and Contents in Japan"J.ALLC. Vol.14 No.1. 131-145 (1999)
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[Publications] 安永尚志: "日本文学研究とコンピュータ"文学. 2000年7.8月号. 85-93 (2000)
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[Publications] 柴山守 他: "日本経済史資料の大型古絵図撮影とデジタル化の事例"IM. 39.12. 279-288 (2000)
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[Publications] S.Hara: "OCR for CJK Classical Text"Proc.PNC/ECAI 2000. (CD-ROM形式にて刊行). 1-18 (2000)