2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11182101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
谷口 維紹 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50133616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 栄介 京都大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (60143369)
月田 承一郎 京都大学, 医学研究科, 教授 (50155347)
西川 伸一 理化学研究所, 発生・再生科学総合研究センター, グループディレクター(研究職) (60127115)
宮園 浩平 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
長田 重一 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 教授 (70114428)
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Keywords | 先端的研究 / 細胞接着 / がん抑制遺伝子 / シグナル伝達 / 細胞死 / サイトカイン / 免疫応答 / 抗がん剤 |
Research Abstract |
「先端がん」は発がんとその抑制機構に関する先端的基礎研究を推進し、がんの本態解明とがんの診断・治療に繋がるようなブレークスルーを見いだすことを目的としている。総括班では各研究が順調に進展するために調整を行うとともに、本領域の基本的な推進方策を検討して、研究全体を支援してきた。本研究領域の研究はそれぞれ順調に進展した。本研究領域は最終年度において順調な進展をみせた。細胞増殖制御因子Tob,LATS,CSK、ステロイドホルモン受容体、TGF-β受容体シグナル制御分子などの研究が著しく進展し、がん化のシグナル機構を可視化するなどの新展開も見られた。またがん化の誘導・促進及びその防御に関するモデル動物の解析が大きく進展した。そしてクローデイン、WAVE,aPKC,CD44など、がんの転移・浸潤のメカニズムに関する研究も大きな成果が挙げられた。がん抑制因子として国際的に活発な研究が続けられているp53遺伝子の発現制御に関する研究、及びp53とRbの機能解析が新しい進展をみせており、核DNAの分解異常と疾患の関わりについても新知見が得られている。また、がんと免疫を繋ぐシグナルネットワークの解析やアポトーシスと自己免疫との関係についても画期的な進展を見せた。特に最終年度を迎えて特筆すべきは、HB-EGFが卵巣癌治療のターゲットとして有望であることを明らかにしたことである。本研究は既にがんのトランスレーショナルリサーチプロジェクトへと発展しており、社会への還元が期待される。発表論文も国際的に注目を浴びるものが多く発表された。また、その成果に基づいた民間との連携も進められており、特許も多数申請されているので、今後本領域の成果が更にがんの診断・予防・治療へと大きく発展することが期待される。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Integral role of IRF-5 in the gene induction programme activated by Toll-like receptors.2005
Author(s)
Takaoka A., Yanai H., Kondo S., Duncan G., Negishi H., Mizutani T., Kano S., Honda K., Ohba Y., Mak T.M., Taniguchi T.
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Journal Title
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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[Journal Article] Establishment and characterization of cultured epithelial cells lacking expression of ZO-1.2004
Author(s)
Umeda, K., Matsui, T., Nakayama, M., Furuse, K., Sasaki, H., Furuse, M., Tsukita, Sh.
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Journal Title
J.Biol.Chem. 279
Pages: 44785-44794
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[Journal Article] Roles for the MH2 domain of Smad7 in the specific inhibition of transforming growth factor-β superfamily signaling.2004
Author(s)
Mochizuki, T., Miyazaki, H., Hara, T., Furuya, T., Imamura, T., Watabe, T., Miyazono, K.
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Journal Title
J.Biol.Chem. 279
Pages: 31567-31574
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[Journal Article] Autoimmune disease and impaired uptake of apoptotic cells in MFG-E8-deficient mice.2004
Author(s)
Hanayama, R., Tanaka, M., Miyasaka, K., Aozasa, K., Koike, M., Uchiyama, Y., Nagata, S.
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Journal Title
Science 304
Pages: 1147-1150