2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11183101
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大森 治紀 京都大学, 医学研究科, 教授 (30126015)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山森 哲雄 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (80260206)
野田 亮 京都大学, 医学研究科, 教授 (30146708)
渋木 克栄 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40146163)
中西 重忠 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (20089105)
堀田 凱樹 国立遺伝学研究所, 所長 (30010036)
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Keywords | 神経回路 / シナプス / 回路形成 / 特徴抽出 / 機能発現 |
Research Abstract |
本特定領域研究(A)「神経回路の成熟と特異的機能発現のメカニズム」は、夏(札幌)・冬(東京)2回の班会議と冬のシンポジウム「Plasticity and integrative functions of neural circuits」(東京)を開催した。本特定領域研究の本来の目的を推進することに加えて、特定領域研究の社会的役割として班員相互間の研究協力体制を整備する事を重視した運営を今年度と来年度は試みている。本研究領域は分子から機能に及ぶ4つの研究項目で構成され、研究の手段も対象も事にする多数の班員で構成されている。こうした多岐にわたる研究手段を持つ班員が共同して研究を進めることが本研究領域を進める上で重要である。そのためにはお互いの研究内容を正確に理解することが必要であると考え、班会議は全員参加の下に個々人の研究発表を充分な時間をかけて行い討論している。H13年度末にアンケート調査を行ったところ、多数の班員がこうした班会議の開催方法に好感を示し自身の研究領域あるいは科学的な興味が広がったことを述べている。さらに共同研究も具体的に開始されており、その中には成果が得られた研究も出始めている。冬のシンポジウムは米国からの参加者1名を含む、5名が講演した。皮質バレル構造の形成、眼優位性カラム形成の臨界期におけるGABA受容体の働き、逆行性シナプス修飾機構、失語症と関連した皮質の可塑性、そして内在性蛍光シグナルを用いた神経活動の解析など、神経回路の可塑性と統合機能を中心課題としてまとまりのある講演が行われた。講演は英語で行われたが、大学院生をはじめとする若手研究者からの質問・討論も多く、非常に活気のある会となった。なお、アンケート調査では日本人が大多数であるこのような会で英語の講演・討論を行うことに関しては批判的な意見もあり、今後の立案に際して参考にしたい。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Takahiro M Ishii, Makoto Takano, Harunori Ohmori: "Determinants of activation kinetics in mammalian hyperpolarization-activated cation channels"Journal of Physiology. 537. 93-100 (2001)
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[Publications] Nao Chuhma, H. Ohmori: "Role of Ca2+ in the synchronization of transmitter release at calyceal synapse in the auditory system of rat"Journal of Neurophysiology. 87. 222-228 (2002)
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[Publications] Seki K., Kudoh M., Shibuki K.: "Sequence dependence of post-tetanic potentiation after sequential heterosynaptic stimulation in the rat auditory cortex"J. Physiol.. 533. 503-518 (2001)
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[Publications] Watakabe A, Fujita H, Hayashi M, Yamamori T.: "Growth/differentiation factor 7 is preferentially expressed in the primary motor area of the monkey neocortex"J. Neurochem. 76. 1455-1464 (2001)
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[Publications] Oh J, Takahashi R, Kondo S, Mizoguchi A, Adachi E, Sasahara RM, Nishimura S, Imamura Y, Kitayama H, Alexander DB, Ide C, et al.: "The membrane-anchored MMP inhibitor RECK is a key regulator of extracelluar matrix integrity and anglogenesis"Cell. 14. 789-800 (2001)
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[Publications] Matsuo Y, Akiyama N, Nakamura H, Yodoi J, Noda M, Kizaka-Kondoh S.: "Identification of a novel thioredoxin-related transmembrane protein"J Biol Chem. 30. 10032-10038 (2001)