1999 Fiscal Year Annual Research Report
植物―病原微生物の分子応答機構の解明 ―耐病性植物の創出に向けて―
Project/Area Number |
11185101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
上田 一郎 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (10113523)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古澤 巌 京都大学, 大学院・農学研究科, 教授 (10026594)
白石 友紀 岡山大学, 農学部, 教授 (10033268)
増田 税 北海道大学, 大学院・農学部, 助教授 (60281854)
露無 慎二 静岡大学, 農学部, 教授 (30090541)
日比 忠明 東京大学, 大学院・農学研究科, 教授 (50261954)
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Keywords | 病原微生物 / 過敏感反応 / 病害抵抗性 |
Research Abstract |
本年度は、研究を開始するに当たり、現在の研究の進展状況を把握して、領域全体の研究の方向を確認した。また領域の運営方針の確立と研究推進のための企画を行った。 1)領域の研究方向について総括班あるいは計画研究班全員による検討会議を平成11年9月、10月、11月に一回づつ行った。これらの会議で、計画研究班員が今後の研究をどう展開するのか検討し、研究発表をおこない、全体の調整を行った。計画研究は大きくa.細胞表層における病原体の認識と応答、b.細胞膜におけるシグナル認識と応答、C.細胞内での防御応答と情報伝達、d.細菌・ウイルスの病原性決定機構、e.ウイルスの複製と移行過程における相互作用の分野で構成され、これらを推進することとした。 2)本領域のニュウスレターは、増田 税が事務担当して来年度より刊行することとした。また研究領域の啓蒙と連絡や紹介にインターネットを活用するため、ホームページを開設した。 3)若手の研究者の交流を深めて、将来に亘って特段の研究の進展を期し、また研究者層に厚みを持たせる意味で、'若手研究者の研究交流会を毎年開くこととした。交流会はシンポジウム形式として、助手や助教授の若手教官が世話役と座長となって運営する。 4)平成11年1月に総括班会議を開催して、来年度のシンポジウム企画等を検討した。今年は夏に日本植物病理学会が行う'感染生理談話会'に共催を申し込み、植物―病原微生物の分子応答機構に関する講演を外国で活躍する研究者を招待して行う。また年度末には、細胞膜に於けるシグナル認識と応答に焦点を絞ってシンポジウムを企画する。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 中原 健二: "A simple rapid method of nucleic acid extraction without tissue homogenization for detecting viroids by hybridization and RT-PCR"J. Virol. Methods. 77. 103-106 (1999)
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[Publications] 上田 一郎: "Detecting the protein (Pns10) encoded by genome segment 10 of rice ragged stunt Oryzavirus in diseased rice and viruliferous vector insects"Ann. Phytopath. Soc. Japan. 65. 281-285 (1999)
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[Publications] 上田 重文: "The C-terminal region of the P3 structural protein of rice dwarf phytoreovirus is important for P3-P3 interaction"Arch Virol.. 144. 1653-1657 (1999)
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[Publications] 高橋 葉子: "Restoration of the 3' end of potyvirs RNA derived from poly (A)-deficient infectious cDNA clones"Virology. 265. 147-152 (1999)