2000 Fiscal Year Annual Research Report
植物-病原微生物の分子応答機構の解明-耐病性植物の創出に向けて-
Project/Area Number |
11185101
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
上田 一郎 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (10113523)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 英樹 東北大学, 大学院・農学研究, 助教授 (20197164)
渡辺 雄一郎 東京大学, 大学院・総合文科研究科, 助教授 (60183125)
白石 知紀 岡山大学, 農学部, 教授 (10033268)
真山 滋志 神戸大学, 農学部, 教授 (00112251)
露無 慎二 静岡大学, 農学部, 教授 (30090541)
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Keywords | 病原微生物 / 相互作用 / 耐病性 |
Research Abstract |
6月30日に合同班会議を評価委員も参加して開催し、班員に本領域が病原微生物に対する植物防御分子機構の解明が目標であることを明示して、個々の研究計画について討議を行い、研究方向を明確にした。8月21日〜23日と12月22日にシンポジウム・研究集会を開催して、関連研究分野との交流を図ると同時に植物-病原微生物の相互作用の啓蒙にもつとめた。8月のシンポジウムでは、150名が参加し、アメリカより2名の研究者の招待講演を含め、15題の講演を行った。講演は、糸状菌・細菌・ウイルス感染に対する宿主応答に関して幅広く最新の研究紹介が行われた。12月の公開シンポジウムには120名が参加し、7題の講演があった。植物感染応答の活性酸素とアポトーシスに焦点を絞って、論議した。またこうした機会を通じて専門を異にする若手研究者が交流できた。さらに、10月7日〜8日に若手の研究会を開催し、若手研究者の育成にもつとめた。班員の所属する27研究室から130名の若手研究者が熱心に発表と討論をおこなった。また12月23日と24日に評価委員も含めて合同班会議と研究成果検討会を行った。年度計画の目標達成度と成果の評価を行い、次年度の研究課題と方向性を明確にした。今後、さらに遺伝学的なアプローチが必要であるとの指摘を評価委員より受けた。またDNAアレーを用いた研究も強化して行くこととした。ニュースレターを4回刊行して、班員全員に領域全体の研究の進展、行事の進行を伝えた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Masuta,C.: "Development of clover yellow vein virus as an afficient, stable gene-expression system for legume species."Plant J.. 23. 539-546 (2000)
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[Publications] Matsushita,Y.: "In vitro phosphorylation of the movement protein of tomato mosaic tobamovirus by a cellular kinase."J.Gen.Virol.. 81. 2095-2102 (2000)
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[Publications] Sugimoto,M.: "Cytochalasin A inhibits the binding of phenylalanine ammonia-lyase mRNA to ribosomes during induction of phytoalexin in pea seedlings."Plant Cell Physiol.. 41. 234-238 (2000)
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[Publications] Shirotani,H.: "Pathogenic interactions between Xanthomonas axonopodis pv.citri and cultivars pummelo (Citrus grandis Osbok)."Phytopathology. 90. 1383-1389 (2000)
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[Publications] Tada.Y.,: "Signal mediators for phytoalexin production in defense response of oats elicited by victorin as a specific elicitor."J.Gen.Plant.Pathol.. 66. 185-190 (2000)
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[Publications] Sugiyama,M.: "Characterization of symptom determinants in two mutants of cucumber mosaic virus Y strain, causing distinct mild green mosaic symptom in tobacco."Physiol.Mol.Plant Pthol.. 56. 85-90 (2000)