2001 Fiscal Year Annual Research Report
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11201206
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| Research Institution | Nagoya University |
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Principal Investigator |
太田 岳史 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (20152142)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福嶌 義宏 名古屋大学, 総合地球環境学研究所, 教授 (00026402)
檜山 哲哉 名古屋大学, 地球水循環研究センター, 助教授 (30283451)
中尾 正義 名古屋大学, 総合地球環境学研究所, 教授 (90142695)
窪田 順平 東京農工大学, 農学部, 助教授 (90195503)
吉川 賢 岡山大学, 農学部, 教授 (50166922)
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| Keywords | シベリア / エネルギー・水循環 / 異なる森林 / 年々変動 / 永久凍土 |
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| Research Abstract |
1.カラマツ林での鉛直1次元スケールでのエネルギー・水循環特性の年々変動に関しての解析を行った.暖候期(5-8月)降水量は1998年81mm,1999年231mm,2000年145mmと大きく変動しているにもかかわらず,潜熱フラックスの大きさ(蒸発散量)には大きな変動は見られなかった.そして,土壌水分プロファイルの解析,安定同位体の解析より,樹木は多雨年には降水による水を、寡雨年には凍土の融解水を乗算に利用していることが認められた.つまり,永久凍土の存在は降水量の変動に対する潜熱フラックスの変動のバッファーとして働いている.また,対象とした3カ年とも融雪直後に顕熱フラックスは極大値を示し,その後カラマツの展葉により潜熱フラックスが急増し、同時に顕熱フラックスが急激に低下する季節変動が認められた.
2.カラマツ林とアカマツ林におけるエネルギー・水循環特性の相違を検討した.アカマツ林における潜熱フラックス,顕熱フラックスの季節変動はともに,純放射量の季節変動と同様に6月下旬に極大値を示し,カラマツ林とは異なっていた.このため観測期間中をとおしてボーエン比はほぼ1.0となった.また,下層植生からの蒸発散量が森林系全体からの蒸発散量に占める割合は,カラマツ林で35%,アカマツ林で40-50%となり,下層植生の重要性が指摘された.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Ohta, T., T.Hiyama et al.: "Seasonal variation in the energy and water exchanges above and below a larch forest in Eastern Siberia"HYDROLOGICAL PROCESSES. 15. 1459-1476 (2001)
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[Publications] Hiyama, T., M.A.Strunin: "Flux distributions of heat and carbon dioxide in the atmospheric boundary layer over non-homogeneous surface in Eastern Siberia"Proceedings of the Fifth International Study Conference on GEWEX in Asia and GAME. 307-314 (2001)
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[Publications] Hashimoto, T., M.Nomura, T.Ohta et al.: "Comparison of heat balance on the snow surface among the tree forest sites and alas site over the eastern plain taiga"Proceedings of GAME-Siberia Workshop. 19-20 (2001)
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[Publications] 桑田 孝, 酒井克人, 竹内真一, Maximov, T.C., 吉川 賢: "東シベリアヤクーツク周辺における北方林の林分構造"日本緑化工学会誌. 27・1. 125-130 (2001)
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[Publications] Y.Kimoto, Edahiro, H., Kubota, J., Suzuki, K.: "Observation of energy balance and CO2 flux in mountain taiga"Proceedings of GAME-Siberia Workshop. 127-128 (2001)
