2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11208203
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
福地 光男 国立極地研究所, 南極圏環境モニタリング研究センター, 教授 (80099936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小達 恒夫 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (60224250)
服部 寛 北海道東海大学, 工学部, 教授 (60208543)
佐々木 洋 石巻専修大学, 理工学部, 教授 (10183378)
平譯 享 国立極地研究所, 南極圏環境モニタリング研究センター, 助手 (70311165)
牛尾 収輝 国立極地研究所, 北極センター, 助手 (50211769)
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Keywords | 北極 / ノースウォーター / グリーンランド海 / バレンツ海 / 海洋動態 / 生態系変動 |
Research Abstract |
国際北極ノースウオーター研究計画(NOW)の現場海域における観測が完了し、平成12年度は過去3年間にわたる観測において収集された膨大な量の標本やデータが国内外において総合的に処理・解析された。また、同時に次の北極海洋研究計画の立案にむけての検討作業が行われた。先ず、6月にコペンハーゲンにてNOWワークショップが開催され、成果発表について討議した結果、海洋学の国際誌として評価の高い"Deep-Sea Research"に特集号を組む方針とした。日本からを含む3名のゲストエデイターを選出し、出版社との交渉を進めると同時にNOW研究参加者から論文原稿を準備した。その後、出版社から快諾を得て、論文校閲などの編集作業を行い、ほぼ今年度内に印刷に進められる段階までの作業が行われた。 上記ワークショップでは特集号の印刷公表に合わせて、北極海のポリニア海域におけるNOW以外の研究成果も含む北極ポリニア国際シンポジウムを2001年9月カナダ・ケベックで開催することとした。 ポストNOW研究計画の立案については、7月にモントリオールにてカナダの研究者を中心に日本を含むNOW国際研究計画に参加した国々からの研究者が集まり、北極海の大陸棚と海盆間の物質とエネルギーの交換過程の解明に焦点を当てた研究計画の討議が行われ、計画のタイトルをCASES(Canadian Arctic Shelf Exchange Study)研究とすることとした。 これを受けて12月に東京での極域生物シンポジウムの折に、更に国内研究者間でサイエンスプランを構築した。CASESについては更により国際的の動向について国内外の関連研究集会で討議を深めた。このように国内外のシンポジウム等において数多くの研究発表を行うと同時に、NOW特集号には国内から7編の論文が準備された。 カナダを中心とした共同研究の展開と同時に、小規模ではあるがグリーンランド海域においてノルウエーとの共同研究も進められ、主に研究者間の研究交流が行われた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Sasaki,H.,D.Kawai and M.Sato: "Stable isotope compositions of copepods in the Greenland Sea in winter."Memoirs of National Institute of Polar Research, Environmental Research in the Arctic 2000 Tokyo.. Special Issue No.54( in press). (2001)
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[Publications] L.Fortier,M.Fortier,M.Fukuchi,D.Barber,Y.Gratton,L.Legendre,T.Odateand B.Hargrav: "The International North Water Polynya Study (NOW): a progress report"Memoirs of National Institute of Polar Research, Environmental Research in the Arctic 2000 Tokyo.. Special Issue No.54(in press). (2001)
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[Publications] Ito,H.: "Greenland Sea in Winter"Memoirs of National Institute of Polar Research, Environmental Research in the Arctic 2000 Tokyo.. Special Issue No.54(in press). (2001)
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[Publications] Sampei,M.,H.Sasaki,H.Hattori,S.Kudoh,Y.Ka shino,and M.Fukuchi: "Seasonal and spatial variability in the flux of biogenic particles in North Seasonal and spatial variability in the flux of biogenic particles in North Water polynya in 1997-1998"Deep-Sea Res.. Sp.vol.(accepted). (2001)
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[Publications] Kashini,Y.,S.Kudoh,Y.Hayashi,Y.Suzuki,T.Cd ate,T.Hirawake,K.Satoh and M.Fukuchi: "Strategies of phytoplankton to perform effective photosynthesis in polynya"Deep-Sea Res.. Sp.vol.(accepted). (2001)
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[Publications] Odate,T.,T.Hirawake,S.Kudoh and M.Fukuchi: "Temporal and spatial patterns in phytoplankton abundance distributions in the Nort. Water Polynya"Deep-Sea Res.. Sp.vol.(accepted). (2001)
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[Publications] Hattori,H.,N.Kobayashi,M.Sampei,K.Takahashi and H.Sasaki: "Seasonal changes in the in situ feeding activities of the major Arctic copepods in the North Water (NOW) Polynya, northern Baffin Bay."Deep-Sea Res.. Sp.vol.(accepted). (2001)