2000 Fiscal Year Annual Research Report
強地震動と液状化に対する地中構築物の耐震性に関する研究
Project/Area Number |
11209202
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
濱田 政則 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30164916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 宏一 東京大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80157122)
赤木 寛一 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30150965)
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Keywords | 液状化 / 側方流動 / 基礎杭 / 遠心載荷実験 / 振動台実験 |
Research Abstract |
(1)遠心載荷場における模型地盤の流動実験を行い、模型杭に作用する外力の特性を明らかにした。この結果、完全な液状化状態では液状化土の流動による流体力が、また不完全な液状化状態では地盤変位による固体力が卓越することが示された。 (2)重力場と遠心載荷場での模型地盤の流動実験および液状化土の中空ねじり試験により流動中の液状化土の特性を明らかにした。液状化土は擬塑性流体としての性質を示し、その粘性係数が鉛直拘束圧の3/2乗に比例して増大することが明らかにされた。これらの実験と試験による液状化土の流体的特性にもとづき、かつ既往地震における流動事例を参照することより、液状化地盤の水平変位の予測式を提案した。 (3)液状化土と地中構造物の耐震性に関するワークショップを平成12年8月に米国コーネル大学で開催し、研究成果の交換と今後の日米協力のあり方について協議を行った。
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[Publications] 濱田政則,柳瀬和俊: "遠心載荷実験による液状化土の流動特性の研究"第35回地盤工学研究発表会. 1036. 2029-2030 (2000)
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[Publications] 濱田政則,柳瀬和俊,中村正樹: "傾斜地盤における側方流動のメカニズムと変位量の予測〜その1"土木学会 第55回年次学術講演会講演概要集. III-A104. CD-ROM (2000)
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[Publications] 濱田政則,甲村雄一,柳瀬和俊: "傾斜地盤における側方流動のメカニズムと変位量の予測〜その2"土木学会 第55回年次学術講演会講演概要集. III-A104. CD-ROM (2000)
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[Publications] 濱田政則 他: "地盤・基礎構造物の耐震設計"社団法人 地盤工学会. 493 (2001)