1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11209208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
沖村 孝 神戸大学, 都市安全研究センター, 教授 (50031125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
翠川 三郎 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (00143652)
高田 至郎 神戸大学, 工学部, 教授 (40027280)
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Keywords | 地理情報システム / 地盤データベース / 地震被災分布 / 地震被害評価システム / リモートセンシング / ライフライン / モニタリングシステム |
Research Abstract |
神戸市内を対象とし反射法地震探査結果や約4,000本のボーリング柱状図から得られる地盤情報を、GIS(地理情報システム)を用いてデータベース化する手法を構築した。一方、淡路大震災による建築構造物、上・下水道等の被災分布図も入力した。今年度で地盤情報の構築がほぼ終了したため、来年度からはこれを用いた被災原因の究明に入る。一方山地部においては、地形情報を活用した地震時斜面安定解析および地震後の降雨による斜面安定解析を実施し、地震が斜面に及ぼした影響を求める。 GISを用いた比較的広域を対象とした総合的な地震被害評価システムおよび対象地域を限定したミクロな地震被害評価システムについて,それぞれ研究を進めた.このシステムについては,米国の実情把握をさらに進め,その研究成果も取り入れながら,地震保険業務の担当部局や自治体の災害担当部局などと連携して,実践的な研究成果にまとめていく。リモートセンシングを用いて地震後すばやく被害を把握する手法についても研究を進めた。この手法による被害把握については,今後とも米国の研究者と共同で,具体的なデータを用いて研究を進め,手法の実用化を計っていく. 断層モデルによる相対変形の理論解析ならびに断層モデルによる卓越波動の方向性と管路被害の関連については予定通りに研究がすすんでいる。永久変位を含む極めて長周期の地震動による線状土木構造物被害特性という内容の事例が、トルコや台湾の地震で顕在化したため、従前の解析に加えて検討する。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 沖村孝: "兵庫県南部地震による宅地擁壁被害の特徴と原因"土木学会論文集. 637/IV-45. 63-77 (1999)
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[Publications] 沖村孝: "傾斜基盤層上の斜面の地震応答解析"土木学会論文集. 637/III-49. 143-154 (1999)
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[Publications] 高田至郎: "地表面強震記録にもとづくリアルタイム液状化判別手法"土木学会論文集. 640/I-50. 99-108 (2000)
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[Publications] 高田至郎: "学習ニューラルネットワークを用いたリアルタイム液状化モニタリングシステムの構築"土木学会論文集. 640/I-50. 109-118 (2000)
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[Publications] 翠川三郎: "リアルタイム地震防災システム"地震ジャーナル. 28. 52-65 (1999)
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[Publications] 翠川三郎: "地震時の家財被害予測に関する研究"日本建築学会構造系論文集. 527. 89-94 (2000)