1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11209210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
須藤 研 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40001804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 春男 京都大学, 防災研究所, 教授 (20164949)
目黒 公郎 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (40222343)
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Keywords | 災害データベース / シミュレーション / 意味 / 復興 / 地震過程 / 地震対策 / RADIUS |
Research Abstract |
今年度は災害データの収集を実施した。またシミュレータの設計に関連付けたデータの整形を検討した。シミュレータが想定するべき多様な状況をカバーするため途上国での多様な地震災害をヒアリング、国連プロジェクト参加などを通じて情報の収集を行った。 (1)世界地震工学会の事業である世界地震安全推進機構のワークショップにおいて参加国からの災害に関するヒアリングを実施した。このワークショップではアジアの地震災害国(ロシア、中国、インドネシア、タイ、ネパール、イラン、インド、ミャンマー、マレイシア、シンガポール、べトナム、ブルネイ)に加えオーストラリア、米国が参加した。 (2)国連プロジェクトRADIUSへの貢献を通じて世界の9都市(バンドン、タシケント、ジゴン、イズミット、アディスアベバ、アントファガスタ、ティファナス、コピエ、ガイアキル)の災害データが収集された。 (3)上記情報のデータベース作成とそのアクセスアルゴリズムの開発。国連旧アンドロが作成した世界災害情報、および世界銀行が出版した世界の開発に関する初統計のデータベース化を継続して実施。カトリカ大学(オランダ国)の疫病センタが作成し世界に公開している災害情報のアクセスと上記データベースの結合を計画中。 (4)台湾、トルコの大震災を経済インパクトの視点から調査を実施。とくに産業活動への打撃が民生に与えた影響の定量的分析を行った。これに関して保険政策のインパクト軽減への寄与を検討した。 (5)日本の震災についてその研究成果報告書が収集され、それらは発信機構、断層、構造物被害、インフラ被害、震後対応の視点から分類整理作業を実施中。
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[Publications] Ken Sudo, H. Kameda, Y. Ogawa: "Recent History of Japan's Disaster Mitigation and the Impact of the IDNDE"Natural Hazards Review. Vol.1, No.1. 10-17 (2000)
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[Publications] 大野隆平: "不特定多数の人、事業体が結集する事により成り立つ産業のリスク管理―リスク元として地震を想定した場合の保険政策―"東京大学大学院工学系研究科・修士論文. (2000)