2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11210207
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Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
須藤 滋 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (50142302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 哲 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (50183033)
佐藤 国憲 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (70126861)
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Keywords | トレーサー内臓ペレット / 計測用極低温ペレット / 粒子輸送計測 / 水素ペレット |
Research Abstract |
先進的な高性能ペレットによりプラズマ粒子輸送を局所的に高精度で計測し、輸送の物理メカニズムを明確化するために、ロシア国立サンクトペテルブルクス工科大学のグループとの共同研究をすすめており、高性能トレーサー内蔵極低温ペレット(TECPEL)生成・射出の原理検証実験については既に成功している。実際の本格実験に用いるためには、さらに、ヘリウム液化冷凍機を内蔵タイプとする必要がある。そのため実機の設計・製作の段階に移行した。冷凍機とTECPEL改良型のTECPEL-3装置とを組み合わせたシステムを完成し、当研究所計測実験棟大実験室でTECPELテストスタンドにおいて新しいTECPEL-3装置の試運転を行い、まずヘリウム冷凍機内蔵により40分程度程度という急速な運転立ち上げが可能となり、ヘリウム冷凍機の振動もペレット生成等に問題ないことが示された。また、50個のトレーサー粒子を内蔵できることを実証し、さらに水素画体の中心部にセットできることも実証した。これらはコントローラーによりすべて自動で行うことができる。一連のプロセスの全所要時間は5分と以前のプロトタイプで要していた40分レベルに比べると格段の進歩となった。引き続いて、TECPELの射出試験を行い、飛行中のTECPELを高速フラッシュランプとCCDカメラにより光学観測した結果、健全なTECPELペレット射出について100%の信頼性を実証した。このTECPEL-3の設計コンセプトに関して、当研究所とサンクトペテルブルクス工科大学の共同特許として日本及びロシアに申請中である。
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Research Products
(1 results)