2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11210207
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Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
須藤 滋 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (50142302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 国憲 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (70126861)
尾崎 哲 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (50183033)
田村 直樹 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (80390631)
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Keywords | トレーサー内蔵ペレット / TECPEL / 極低温ペレット / 粒子輸送計測 / 水素個体 |
Research Abstract |
前年度までのトレーサー内蔵計測用極低温ペレット生成装置の開発成果を受けて、メンテナンスの負荷を減らし、また遠隔制御での実験を可能とするため、冷凍機内蔵型にして、冷凍機からの振動により中空のトレーサーホルダーからトレーサー粒子が離脱することを防ぐ対策等を講じて、冷凍機内蔵型でのトレーサー内蔵極低温ペレット生成装置の最適化設計を行い、なおかつ既設のトレーサー内蔵常温ペレット生成・射出装置との整合性の取れた設計を進めた。その結果、ヘリウム冷凍機内蔵TECPEL-3装置を改良・整備し、その一連の運転を実証し、自動運転にも成功した。コアは炭素球あるいはポレスチレン球で直径0.2mmφで、外層部は固体水素ペレットで直径3.0mmφの条件とした。1サイクルのプロセスの所要時間は100秒程度であったが、プロセス全体として、トレーサー内蔵ペレット製造工程がリアルタイムで可視化され、しかも、原理通りに動作することが確認された。ペレット速さは0.9-1.2km/sの範囲であった。この一連のプロセスの詳細なデータを取得し、TECPEL-3装置の自動運転を含む70ページに及ぶ運転マニュアルを整備した。これらをとりまとめた論文を物理装置の論文誌として権威のある学術誌に投稿して、掲載が認められ、平成17年5月の出版が決まっている。また、TECPEL-3の設計コンセプトはNIFSとSt.Petersburg工科大の共同特許としてロシアにおいて平成16年に認可され、同時に出願した日本では審査手続き中である。実際の実験に向けた準備として、TECPEL-3装置をペレット室から計測実験棟大実験室に移設し、ペレットガイドシステム及び差動排気装置の総システムをLHD本体棟における状態として模擬して、今後射出試験を行う計画である。
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Research Products
(3 results)