2002 Fiscal Year Annual Research Report
大強度パルス中性子による局所スピン・原子構造とそのダイナミクスの研究
Project/Area Number |
11211101
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Research Institution | The High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
新井 正敏 高エネルギー加速器研究機構, 大強度陽子加速器計画推進部, 教授 (30175955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神木 正史 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (30004451)
那須 奎一郎 高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 教授 (90114595)
池田 進 高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 教授 (80132679)
藤井 保彦 東京大学, 物性研究所, 教授 (00013524)
遠藤 康夫 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (00013483)
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Keywords | パルス中性子 / 局所構造 / 日英協力 / 動的構造 / MAPS分光器 |
Research Abstract |
本研究は、我が国の文科省高エネルギー加速器研究機構(KEK)と英国中央研究所審議会(CCLRC)間で締結されている日英科学技術協力事業を進めるものである。同事業は、日本と英国が協力してCCLRC所属のラザフォードアップルトン研究所にある大強度パルス中性子源ISIS施設に単結晶試料専用高性能チョッパー型中性子分光器MAPSを建設し、中性子散乱による先端的物質科学研究を行うものである。また、研究の進捗に応じてISIS施設に既存の他の実験装置の利用も行い研究を進める。本特定領域研究では以下の3つの研究がなされている。 (a)磁性体・超伝導体等の高エネルギー・スピン励起とその局所構造の研究 (b)非晶質等新素材の動的構造と局所構造の研究 (c)物質中水素の動的構造と局所構造の研究 平成2002年度には33件の実験申請がなされ、19件の実験が実施された。これらの実験のために25名の研究者の派遣が基盤研究(A)「日英科学技術協力による大強度パルス中性子実験研究」、(課題番号:13304032)によりなされた。また、同研究に利用した実験総時間数は90日間にも及ぶものであった。また、本特定領域研究の予算は主にこれら実験のための費用として利用された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] S Itoh: "Classical Properties in Spin Dynamics in the S=2 One-Dimensional Heisenberg Antiferromagnet, CsCrCl3"J Phys Soc J. 71・4. 1148-1153 (2002)
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[Publications] M.Arai: "Effect of low-energy dynamics on anomalous vibrational amplitudes in vitreous silica"Phys Rev B. 66. 024203-1-024203-6 (2002)
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[Publications] N Torikai: "Forward to Slow Dynamics of Soft-Matter and Biological Macromolecules Studied by Neutron Scattering"J. of Neutron Research. 10. 111-113 (2002)
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[Publications] T Muranaka: "Vibrational spectroscopy of MgB2 by neutron inelastic scattering"J.Phys.Soc.Jpn.. 71 Suppl.. 338-340 (2002)
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[Publications] M Nakamura: "Effect of law-energy dynamics on anomalous vibrational amplitudes in vitreous silica"Phys. Rev. B. 66. 024203-1-024203-6 (2002)
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[Publications] M Arai: "In-plane anisotropy and temperature dependence of oxygen phonon modes in YBa2Cu3O6.95"Phys. Rev. B. 67. 014517-1-014517-9 (2003)