2002 Fiscal Year Annual Research Report
陸域生態系の地球環境変化に対する応答の成果とりまとめ
Project/Area Number |
11213101
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
和田 英太郎 総合地球環境学研究所, 教授 (40013578)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊澤 喜八郎 京都大学, 大学院・農学研究科, 教授 (50271599)
甲山 隆司 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (60178233)
吉岡 崇仁 総合地球環境学研究所, 研究部, 助教授 (50202396)
武田 博清 京都大学, 大学院・農学研究科, 教授 (60109048)
広瀬 忠樹 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (90092311)
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Keywords | 陸域生態系 / 水系 / 大気二酸化炭素 / IGBP-GCTE / TEMA / 苫小牧水系 / 琵琶湖水系 / 炭素のシンク |
Research Abstract |
本研究では平成9年〜10年度国際共同研究IGBP-MEXT及び平成11年〜13年にかけて実施された特定領域「陸域生態系の応答」のとりまとめを行った。具体的には5年間の成果を国際的に発信するための国際シンポジウム「Response of Terrestrial Watershed Ecosystems in Monsoon Asia to Global Change」を2002年11月24日〜26日京都国際会館で開催した。基調講演2、口頭発表25、ポスター発表8の合計35課題の発表があり、参加者は100名を越えた。 国際シンポジウム最終日に、"GCTE-TEMA evaluation and ex TEMA advisory meeting"を開催し、L.Pitelka(GCTE)、J.Canadell(Global Carbon Project)、D.Ojima(IGBPII-Land)をはじめとする外国人研究者から、研究成果の評価をうけ、また時期研究計画へのシーズを探った。外国人研究者による当該プロジェクトの評価は高かった。特に、集水域を含む陸上生態系での取り組みは、国際的に見てもユニークであり、統合的研究を進めたことが高い評価をえた。 成果の公表については、分野横断型の出版物とするのが適当であるという意見であった。今後の我国におけるIGBP-GCTE-TEMAの展開についてもつっこんだ議論を行い、この研究はIGBP PhaseIIの研究の中で計画されているIGBP-LANDで展開することが要望された。この国際シンポジウムの成果とりまとめは日本学術会議IGBP専門委員会「フェイズIIに向かう新しい流れと展望(平成15年2月6日〜7日)」で報告した。また、出版物としては和文書「地球環境と生態系(仮題)」及び生態学会英文誌「Ecological Research」の特集号を公表する(編集委員長承諾済み)ことになっている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] K.Koba^*, M.Hirobe, L.Koyama, A.Kohzu, N.Tokuchi, K.J.Nadelhoffer, E.Wada, H.Takeda: "Natural ^<15>N abundances of plants and soil in a temperate coniferous forest"Ecosystems. (in press). (2002)
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[Publications] 和田英太郎, 陀安一郎, 兵藤不二夫: "物質循環と水資源-水系を中心として"エネルギー・資源. 24(1). 27-33 (2003)
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[Publications] 和田英太郎, 小川奈々子, 宮坂仁: "バイカル湖:安定同位体比から見た自然の実験室"会誌「地球環境」. 7(1)(in press). (2003)
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[Publications] 和田英太郎: "環境学入門3「地球生態学」"岩波書店. (2002)