2002 Fiscal Year Annual Research Report
地球環境問題の解決を目指したグローバルな観点に立った石炭利用技術の開発
Project/Area Number |
11218101
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
三浦 孝一 京都大学, 工学研究科, 教授 (40111942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 俊光 関西大学, 工学部, 教授 (70026045)
富田 彰 東北大学, 多元物資科学研究所, 教授 (80006311)
宝田 恭之 群馬大学, 工学部, 教授 (70154929)
前 一廣 京都大学, 工学研究科, 教授 (70192325)
齋藤 郁夫 産業技術総合研究所, エネルギー利用研究部門, 研究グループ長
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Keywords | 石炭のクリーン利用技術 / 地球環境問題 / 石炭の事前処理 / 排煙処理 |
Research Abstract |
最終年度の本年度は、領域全体として円滑かつ効果的な研究の遂行を企図するとともに、成果のとりまとめと成果の国際的な公表、宣伝に尽力した。 1.最終成果報告書(英文)の刊行と成果報告会の主催 年度末に130頁からなる英文の成果報告書を刊行し、関連諸機関・研究者に配布するとともに、1月30日に公開の成果報告会を主催した。この報告会には中国、インドネシア、オーストラリア、ならびに米国から関連分野で活躍されて研究者を4名招聘した。 2.国際特別講演会開催 1月31日に、日本学術振興会石炭・炭素資源利用技術第148委員会と共催して、国際特別講演会を開催した。産業経済省石炭課長と1.で招聘した4名の研究者の講演の後、パネル討論を実施し、本研究の趣旨であるグローバルな観点から今後のクリーンコールテクノロジー、国際協力の進め方等について意見交換した。 3.米国化学会シンポジウムの開催と「FUEL」誌の特集号発行 3月23-27日に開催される米国第225回年会において"Clean Coal Technology"と題するシンポジウムを主催、本研究グループの成果と、世界中の研究者からの発表を合わせて34件の発表が行われる予定である。さらに、この中から20程度の論文を選択し、この分野で最も権威のある国際学術誌「FUEL」の特集号として発刊する予定である。 4.その他の活動 総括班会議を9月と1月の2回開催し、各人の研究進捗状況を把握するとともに、総括班の全員が各人の研究の評価を定量的に行い、その評価に基づいて、各研究者へ研究の方向の修正をも含めた助言を行った。さらに、9月5、6日には研究メンバーのみで夏季の集会を開催し、成果のとりまとめ、成果の国際的な公表に向けて意思統一を行った。また、8月にニュースレターNo.5、2月に同No.6を刊行し、研究メンバーのみならず、関連機関、石炭関連の研究者に配布した。
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[Publications] K.Miura, K.Mae, R.Ashida, T.Tamura, T.Ihara: "Dewatering of Coal through Solvent Extraction"Fuel. 81(11-21). 1417-1422 (2002)
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[Publications] N.Ikenaga, N.Chiyoda, H.Matsushima, T.Suzuki: "Preparation of activated carbon-supported ferrite for absorption of hydrogen sulfide at a low temperature"Fuel. 81. 1569-1576 (2002)
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[Publications] H.Fan, K.Matsuoka, J.Wang, A.Tomita: "Ultrasonic Loading of Calcium on Coal for Enhanced SO2 Capture"Fuel. 82. 481-486 (2003)
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[Publications] T.Yoshida, T.Takanohashi, K.Sakanishi, I.Saitou: "Relationship between Thermal Extraction Yield and Softening Temperature for Coals"Energy & Fuel. 16-4. 1006-1007 (2002)
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[Publications] K.Mae, T.Maki, K.Miura: "A New Method for Estimating the Cross-linking Reaction during the Pyrolysis of Brown Coal"J. Chem. Eng. Japan. 35(8). 778-785 (2002)
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[Publications] K.Matsuoka, A.Abe, Y.Suzuki, A.Tomita: "Effectiveness of Hydrothermal Treatment of Coal with Lime for Removal of Trace Elements"Energy & Fuel. 16-4. 920-924 (2002)