2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11218203
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
宝田 恭之 群馬大学, 工学部, 教授 (70154929)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 杰 群馬大学, 工学部, 助手 (50302451)
|
Keywords | 石炭 / 選炭 / 前処理 / メタノール / 粉砕 |
Research Abstract |
本研究では安価なクリーンコール製造プロセスの開発を目的として、メタノールを利用した穏和な石炭前処理を伴う選炭法を検討する。本年度は、高度選炭を実現するため、石炭中に存在する鉱物質の分散状態をCCSEMにより調べるとともに、粉砕後の試料中の鉱物質の分離状態に対するメタノール処理の効果を検討した。更に、鉱物質除去するための分離法として、カラム浮選法および比重分離法を実験的に検討した。 実験には2種類の中国炭(楊村炭(Yang-Song Coal)、充州炭(Chong-Zhou Coal))を用いた。CCSEM観察および分離実験から以下の知見を得た。 1)メタノール処理によって石炭の粉砕性が著しく向上することが使用した中国炭においても顕著に認められた。 2)未処理石炭およびメタノール処理石炭を粉砕した後、CCSEMによって観察したところ、メタノール処理を施すことにより石炭質を含まない無機鉱物質のみからなる粒子が増加することが明らかとなり、メタノール処理を行うことによって粉砕時に鉱物質は石炭質から効率よく単離されることが分かった。 3)メタノール処理による鉱物質の分離効果は、鉱物質の種類に依存せず、Kaolinite,Pyriteなどの主要な鉱物質で顕著に認められた。 4)メタノール処理した石炭を用いてカラム浮選や比重分離を行うことにより、石炭質回収率および鉱物質除去率を向上させることが出来る。例えば、脱灰率を90%に設定すると、石炭質回収率は、未処理炭では59%であるのに対し、メタノール処理炭では80%となり、処理の効果が顕著に認められた。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] J.Wang,T.Takarada: "Fixation of Lead Chloide on Kaolinite and Bentonite at Temperatures between 550 and 950℃. "IEC Research. 39. 335-341 (2000)
-
[Publications] T.Takarada,M.Ookawa,J.Wang,K.Goto: "Effect of Methanol Treatment on Disintegration of Coal Particles."The 7^<th> China-Japan Symposium on Coal and C1 Chemistry. (2001)
-
[Publications] 宝田恭之,大川恵,王杰: "メタノール処理した石炭の粉砕特性に対する炭種依存性"化学工学会第65年会. (2000)