2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11223201
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山崎 巌 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80002111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下村 政嗣 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (10136525)
相田 卓三 東京大学, 工学研究科, 教授 (00167769)
大須賀 篤弘 京都大学, 理学研究科, 教授 (80127886)
長倉 三郎 東京大学, 物性研究所, 名誉教授
三室 守 山口大学, 理学部, 教授 (40142004)
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Keywords | 分子配列系光化学 / コヒーレント光化学 / 超分子 / フェムト秒蛍光分光 / 量子干渉 / 光合成反応中心 |
Research Abstract |
本特定領域研究の目的は、反応分子が配列した分子配列系におけるコヒーレント光化学を実験的理論的に確立し、その反応機構と制御機構を取り入れた新しい分子素子原理を生み出すことである。総括班は、本領域研究をこの目標に向かうべく各計画研究を総括し企画調整を行う。そのために総括班の中に評価グループを設置し、評価委員として長倉三郎教授、馬場宏明教授、丸山和博教授に委嘱した。本年度は、第1回公開シンポジウム(平成12年6月19日、京都・芝蘭会館)を開催した。本領域研究の班員の中から7名が研究成果を発表した。評価委員3名全員のご出席をいただき、また関西地域の大学研究機関および企業の研究者130名の参加者を得、超満員の会場において盛んな質疑応答をもって了えることができた。前日の午後には第3回総括班会議(平成10年6月18日)が行われ、本領域研究の概要を関係者全員の間で再確認をし、各計画研究代表者から研究進捗状況が提示され、それらについて検討を行った。この公開シンポジウムにおいて、特筆すべきことは、本領域研究の最も基本的な実験であるコヒーレント光化学反応の検証が、第一段階として実現されたことである。それは平成13年度3月の段階では確証されて論文投稿に至っている。第4回総括班会議(平成12年9月26日)では、コヒーレント光化学の原理に関するシンポジウム(光化学討論会ワークショップ)に合わせて開催し、本年度の研究成果を互いに検討するとともに、次年度における研究目標を定めた。本年は本領域研究の第2年度にあたり、学術審議会中間ヒアリングを受けた(平成12年9月27日)。その結果、本研究が、研究成果のうえでまた研究連携のうえでも順調に進んでおり、今後もその活性を保つべし、という非常に良い評価を得ることができた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] A.Osuka,I.Yamazaki,G.Noya Y.Nishimura,N.Mataga: "Energy-gapdependence of photoinduced charge separation and charge recombination in 1,4-phenylen-briged zinc"Chem.Eur.J.. 6. 33-46 (2000)
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[Publications] N.Ohta,S.Umeuchi,K.Akita I.Yamazaki,T.Kanada: "Electric field effects onfluorescence of pyrene in a homogeneously distributed system and in an oriented"J.Luminesc.. 87-89. 733-735 (2000)
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[Publications] S.Akimoto,T.Yamazaki,I.Yamazaki,A.Osuka: "Ultrafast excitation transfer and relaxation in linear and crossed-linear arrays of porphyrins."Pure and Applied Chem.. 71. 2107-2115 (2000)
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[Publications] M.Weisser,J.Kaeshammer,M.Shimomura,K.Ijiro: "Adenine-uridine base pairing at the water-solid interface±"J.AM,Chem.Soc.. 122. 87-95 (2000)
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[Publications] M.Mimuro,S.Akimoto,S.Takaichi,I.Yamazaki: "Excitation relaxation dynamics of linear carotenoids"J.Luminesc.. 87-89. 797-799 (2000)
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[Publications] H.Sumi: "Structural sterategies in the antenna system of photo-synthetic system on the basis of quantum mechanics."J.Luminesc.. 87-89. 71-76 (2000)
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[Publications] 山崎巌: "バイオミメティックス ハンドブック (第4章生体エネルギー論)"エヌ・ティー・エス. 912 (2000)