1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11230203
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
末永 康仁 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (60293643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 豊文 名古屋大学, 難処理人工物研究センター, 助教授 (40235057)
森 健策 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (10293664)
長谷川 純一 中京大学, 情報科学部, 教授 (30126891)
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Keywords | 人物像認識 / 集団画像認識 / 目形状推定 / スポーツシーン理解 / 顔画像認識 / 優勢領域 |
Research Abstract |
本研究では人物像を計算機で認識理解することで装置や施設のより安全で快適な利用を支援する手法の開発を目的とする。本年度では、種々の条件下で複数の映像入力装置から入力される人物像を実時間処理することによって、(1)個人の状態(目の形状)の認識理解、および、(2)集団の状態・動作(サッカーシーンにおける優勢領域)の認識理解手法の開発を行った、前者の個人の目形状推定手法においては、この手法は、最小値フィルタで目を強調し、目の形状や両目の幾何的条件等を考慮した評価関数により目領域を抽出し、動的輪郭モデルにより目の外形を推定する。この手法の目領域抽出の能力評価を行うために、様々な条件下で撮影された2494枚の顔画像に対し本手法を適用し、顔の大きさや向きに対して、目領域抽出成功率を調査した。その結果、本手法の目領域抽出能力は個人差や目の開閉による目形状の変化に対してはロバストであるが、顔の向きや大きさに対しては敏感であり、目領域抽出成功率は19.0%から64.5%まで大きく変化することが確認された。後者では、本研究グループが提案する優勢領域と呼ぶ一種の動的な勢力範囲を用いて、サッカーやハンドボールなどの球技スポーツにおける選手間の連携した動きを解析するための一手法の検討を行った。サッカーのゲームシーンに対して本手法を適用した結果、球技スポーツの動き解析が可能であり、実験結果として得られたチーム別優勢領域を可視化しアニメーション表示することによって、各選手またはチームにとって優勢あるいは劣勢な領域を客観的に評価することが可能となることが知られた。
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