1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11236101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
嶋 昭紘 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (60011590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 信義 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50162706)
長濱 嘉孝 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (50113428)
鈴木 範男 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20082133)
城石 俊彦 国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 教授 (90171058)
岩槻 邦男 立教大学, 理学部, 教授 (10025348)
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Keywords | 班会議 / 公開シンポジュウム / メダカの特性 / 国際協力 |
Research Abstract |
特定領域研究(B)「メダカに学ぶ脊椎動物ゲノム再編の分子基盤」は、平成11年10月から5カ年間の研究期間で発足した。当総括班と10の計画研究からなる。昨年11月には東大キャンパスで第1回班会議を開き、総括班メンバーと研究組織のメンバーとの意見交換を行った。すなわち研究を開始するにあたって、各計画研究代表者から、従来からの研究成果の概要と研究の準備状況、さらには最終到達目標について説明を受けた。本領域ではメダカのゲノムの全塩基配列を読むのが目的ではなく、またそれが出来るような大きな組織でもない。いくつかの具体的な生命現象を取り上げ、それらに係わる遺伝子群の同定、構造と機能の解明を中心とした成果を、ヒト・マウス・ゼブラフィッシュ・フグでの成果と対比することにより、脊椎動物ゲノムの再編過程をメダカから学ばんとするものである。なぜメダカを使うのか、という点を常に意識し、鮮明にしながら、研究を進める必要がある。平成12年2月23日には、第1回公開シンポジュウムを東大・山上会館で開いた。当領域全般の紹介と6つの計画研究に関する講演に加え、総括班清水信義教授によるヒト22番染色体全塩基配列解読にいたる経緯についての特別講演、EMBLから招待したJ.Wittbrodt博士によるメダカの眼の発生に係わる分子細胞生物学に関する特別講演を公開した。国際的な協力を今後一層推進することと、領域内での1次情報の共有、設備の共同利用の必要性が痛感された。
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