1999 Fiscal Year Annual Research Report
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11239101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
吉川 寛 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70019876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳田 充弘 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (80025428)
菊地 詔彦 名古屋大学, 医学部・病能制御研究施設, 教授 (40283428)
桝本 寛 名古屋大学, 大学院・理学研究科・生命理学専攻, 講師 (70229384)
山本 正幸 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (40114706)
平岡 泰 郵政省, 通信総合研究所・生物情報研究室, 室長
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Keywords | 染色体高次構造 / セントロメア / テロメア / 複製開始点 / クロマチン構造 / 核 / 姉妹染色体接着 / 細胞周期 |
Research Abstract |
研究領域の発足に伴い、1-2年間は各研究代表者の独自性を重んじて、研究を推進し、徐々に染色体という全体像を捉えていこうという方針が領域代表者から呈示され、研究は4グループにまとまって開始された(セントロメアーテロメアのダイナミクス、染色体複製装置、染色体の安定化と組換え装置、染色体機能の調節装置とそのアルゴリズム)。しかし、本領域の設定に伴い、各代表者が各自の研究を他の代表者の研究と有機的に結びつけようという動きが積極的に起こった。 その結果として、グループ内外の研究代表者の交流、材料・情報の交換、方法の共有など様々な形での研究の連携が盛んになった。今後は、出来る限りこのような研究代表者の共同研究を総括班から援助しながら推進していきたい。本研究領域総括班は領域代表者の下に、領域の大枠の設定、各研究への助言、指導、評価、あるいは研究資材の設置、提供等を行うために設けられ、初年度は以下のような活動を行った。 (1)99年8月30,31の両日にわたり、第1回の研究班会議と研究代表者会議を開催した。各代表者より研究計画の発表と討議を行った結果、特に研究の連携と、研究班員の共同利用を目的として、奈良先端大にマイクロアレイ検出装置、名古屋大学にスキャニングサイトメーターとジェネティックアナライザーを総括班経費により設置することが決まった。これらの装置は研究代表者の太田、桝本、土屋、松浦、白髭等の報告に見るように、有効に利用され研究の連携に大きく役立っている。 (2)同年12月8日に第1回総括班会議を開催し、領域代表者から研究領域開設の経緯についての説明があった後、各グループの代表者から研究開始状況の報告があった。また、第18回「染色体の構築」ワークショップ(2000年1月)を後援する事、2000年度の日本生化学会年会、日本分子生物学会年会等において積極的にシンポジュームを企画するよう申し合わせた。 (3)上記の第18回「染色体の構築」ワークショップは総括班員:平岡 泰により2000年1月26-28日に90の発表演題と120名の参加者を得て神戸で開催された。多数の本領域メンバーが参加、各自の研究を報告し、情報の交換を行った。 (4)総括班の事業として一般市民向けの公開シンポジュームの開催が提案された。 (5)当研究領域の研究代表者間の交流、さらには他との交流を図ることを目的としてホームページを設置した(http://chromosome.riken.go.jp)。各研究代表者の研究内容の公開をはじめとして意見交換、情報発信も出来るよう掲示板も設置した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Tatsumi Y.: "Association of human origin recognition complex 1 with chromatin DNA and nuclease-resistant nuclear structures"Journal of Biological Chemistry. 275(8). 5904-5910 (2000)
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[Publications] 吉川 寛: "複製制御とS期チェック制御の連結"実験医学. 17(4). 484-486 (1999)
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[Publications] Matsumoto K.: "Speru chromatin decondensation by template activating factor I through direct interaction with basic proteins"Molecular and Cellar Biology. 19. 6940-6952 (1999)
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[Publications] Haraguti T.: "Live fluoreseense imaging reveals early recruitment of emerin,LBR,RanBP2, and Nup153 to reforming functional nuclear envelopes"Journal of Cell Science. 113(P+5). 779-794 (2000)
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[Publications] Toya M.: "Fission yeast ,which is homologous to budding yeast Boi proteins and exhibits subcellular localization close to actin patches, is essential for cell elongation and separation"Molecular and Cellular Biology. 10(8). 2745-2757 (1999)
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[Publications] Maksum R.: "The cloning and characterization of CDCSO gene family in S.cerevisiae"Yeast. (予定).