2002 Fiscal Year Annual Research Report
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11239101
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
吉川 寛 奈良先端科学技術大学院大学, 名誉教授 (70019876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 重樹 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (90112903)
石川 冬木 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30184493)
舛本 寛 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 講師 (70229384)
山本 正幸 東京大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40114706)
菊池 韶彦 名古屋大学, 医学部, 教授 (40283428)
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Keywords | 染色体構造 / セントロメア / テロメア / 複製開始点 / ヘテロクロマチン / ユークロマチン / 組換え / DNAチップ |
Research Abstract |
今年度は、4月に班会議を開き、班員それぞれが最終2年間の計画について発表した後、班全体としての連携、方向性を再確認した。9月に再度班会議を実施し、進捗状況を報告し合った。論文での研究成果の報告も順調に始まり、幾つかの国際的評価の高い雑誌への掲載、投稿も進められている。最終年度にむけて着実に業績が蓄積されてきている。個々の研究についてはそれぞれの報告書を参照されたい。 初年度に総括班予算により導入した、マイクロアレイ装置を用いた網羅的DNA-蛋白相互作用の研究成果が評価できるデータとして蓄積され、この系を用いた新しい発見がなされている。特に、染色体高次構造とその機能との連携という視点から、太田、白髭、松浦、奥村、土屋、舛本、菊池らが出芽酵母の第六染色体高密度チップをベースにして、組換え、クロマチン構造変換、テロメア、セントロメア、複製、チェックポイントの各因子の有糸分裂期、減数分裂期それぞれに於ける染色体上での蛋白配置を系統的に解析し、新たな発見へと結びつけており、本研究班発足時の目標が形あるものとして叶えられつつある。このことは、今年度より新たに総括班に加わった矢田により解析ソフト面が充実したことが大きい。 今年度は新たに幾つかの研究グループから要求のあった、蛋白および、蛋白修飾同定に用いる質量分析装置の導入をサポートした。既に、菊池、筒井等が蛋白の同定に使用しており、マイクロアレイ解析装置と共に最終年度に向けた班全体の連携を図る上で大きな役割を担うと期待される。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] A.Pecina, K.Smith, C.Mezard, H.Murakami, K.Ohta, A.Nicolas: "Target stimulation of meiotic recombination"Cell. 111. 173-184 (2003)
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[Publications] J.Ohzeki, M.Nakano, T.Okada, H.Masumoto: "CENP-B box is required for de novo centromere chromatin assembly on human alphoid DNA"J. Cell Biol.. 159. 765-775 (2002)
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[Publications] H.Koyama, M.Itoh, K.Miyahara, E.Tsuchiya: "Abundance of the RSC nucleosome-remodeling complex is important for the cells to tolerate DNA damage in Saccharomyces cerevisiae"FEBS Letters. 531. 215-221 (2002)
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[Publications] K.Watanabe, J.Morishita, K.Umezu, K.Shirahige, H.Maki: "Involvement of RAD9-dependent damage checkpoint control in arrest of cell cycle, induction of cell death, and chromosome instability caused by defects in origin recognition complex in Saccharomyces cerevisiae"Eukaryot Cell.. 1. 200-212