2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11239101
|
Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
吉川 寛 奈良先端科学技術大学院大学, 名誉教授 (70019876)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 彰 長寿医療センター, 老年病研究部, 室長(研究職) (10272692)
平岡 泰 通信総合研究所, 関西先端研究センター, 主任研究員
舛本 寛 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 講師 (70229384)
白髭 克彦 東京工業大学, バイオ研究基盤支援センター, 助教授 (90273854)
菊池 韶彦 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40283428)
|
Keywords | 染色体構築 / 複製チェックポイント / 組換え / 染色体分配 / 減数分裂 / DNAチップ / クロマチンリモデリング |
Research Abstract |
今年度は本特定領域の最終年度であり、当初の目標どおり、班内研究における利用頻度が最も高いDNAチップについて、その消耗品代、チップ基幹データベース構築費用としてほとんどの予算を使った。チップについては本来、新しい技術的革新を班内で推し進めることを意図して導入したものであったが、白髭らによりこの装置を用いた「一本の染色体のダイナミクスを捉える技法」としてのChIP-chip法の構築と、それを元に発見した新しい複製のパラダイム(複製フォークの自律的停止機構)がnature誌へ掲載されたのを始め、松浦-白髭の研究成果がMolecular Cellに、そのほか、太田-白髭らの研究では「如何にして、減数分裂時組換えのホットスポットは選択されるか」という非常に重要かつ本質的な問題に対する解答を得つつあり、未だ論文にまとめられてはいないものの必ず重要な発見に結びつくであろう成果が得られている。これらの研究成果は一部http://everythingchromosomevi.gsc.riken.go.jpを通じて公開している。また、2003年度導入の質量分析装置についても、土屋-白髭、菊池-白髭、太田-白髭らの間で、有効に解析に用いられた。以上の技術は、本研究計画終了後も、それぞれの研究者間で有効に使われていくと思われる。 総括班としては、9月に例年通り班会議を行い、個々の班員の研究成果を評価すると共に、来年度の研究成果発表の形式についても意見交換した。さらに、各々の研究成果を論文にまとめることを強く指示した。その甲斐あって、それぞれが重要な研究成果をまとめ上げることが出来た。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] Shirahige K: "S-phase checkpoint proteins Tof1 and Mrc1 form a stable replication-pausing complex."nature. 424. 1078-1083 (2003)
-
[Publications] Ohta K.: "Roles of histone acetylation and chromatin remodeling factor in meiotic recombination hotspot"EMBO Journal. (in press). (2004)
-
[Publications] Kikuchi A.: "Genome-wide expression analysis of NAP1 in Saccharomyces cerevisiae."Biochem Biophys Res Commun.. 306. 5-9 (2003)
-
[Publications] Masumoto H.: "Epigenetic assembly of centromeric chromatin at ectopic alpha-satellite sites on human chromosomes."J Cell Sci.. 116. 4021-4034 (2003)
-
[Publications] Hiraoka Y: "Monopolar spindle attachment of sister chromatids is ensured by two distinct mechanisms at the first meiotic division in fission yeast."EMBO J.. 22. 2284-2296 (2003)
-
[Publications] Matsuura A: "Reciprocal association of the budding yeast ATM-related proteins Tell and Mec1 with telomeres in vivo."Mol.Cell. (in press). (2004)