1999 Fiscal Year Annual Research Report
安全保障とネオ・リベラル統合-NATO=EU体制と安保=アジアフュージョンの研究
Project/Area Number |
11302003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中村 研一 北海道大学, 法学部, 教授 (90009853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 一史 九州大学, 経済学部, 助教授 (80271625)
宮脇 淳 北海道大学, 法学部, 教授 (50281770)
佐々木 隆生 北海道大学, 経済学部, 教授 (70091692)
川島 真 北海道大学, 法学部, 助教授 (90301861)
遠藤 乾 北海道大学, 法学部, 助教授 (00281775)
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Keywords | 安全保障 / 経済統合 / アジア太平洋 / ヨーロッパ / 地域主義 / 新自由主義 / ポスト冷戦 / グローバリゼーション |
Research Abstract |
本研究の目的は、アジア太平洋とヨーロッパにおける地域主義を、安全保障と経済統合との関連の中から比較検討することにある。そして、この作業の中から目指す本研究の最終的な到達点は、ポスト冷戦の世界秩序を歴史・理論の双方から再検討することである。 この目的に鑑み、1999年度においては、まず共同研究のインフラを整備した。第一に、基礎的な史料・文献・資料の収集につとめた。第二に、購入した設備の一部を使って電子メール上のネットワークを組み、いくつかの草稿をこの段階から随時交換した。 そうした共同研究インフラ整備の上に、99年7月にメンバーの間でワークショップの機会を設けた。そこでは、遠藤(乾)の導入報告を受けて、中村の「東アジア地域秩序の検討」、佐々木の「アジア太平洋地域の国際関係構造」など、参加者全員が簡単なペーパーを提出し、今後3年間の方向性について、2日にわたって討議した。 最後に、共同研究の核となるメンバーは、北海道大学において、毎週、グローバリゼーション研究会を開催し、知の蓄積と交換につとめた。99年度前期は、田岡俊次・朝日新聞編集委員や張潤北・在札中国領事など第一線で活躍中の実務家の方々を中心に研究会を開き、99年度後期は、東アジアやヨーロッパなどの地域に分けて、内外から研究者を招聘し何度もワークショップを重ねた。特に、12月から3度にわたって東アジア関係のシンポジウムを組織し、また10月から2月にかけて断続的に3度もヨーロッパ関係のコロッキアムをもうけたのは、特筆に値する。その活動内容は、http://www.juris.hokudai.ac.jp/〜globe/において閲覧可能であり、一部は北大法学論集(2000年度51巻)に掲載される。 次年度は、これらを受けた形で、2度ほど集い、研究計画・射程・接近方法・概念に関する共通理解の蓄積に向けて、予備的な討議をとり行う予定である。
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Research Products
(37 results)
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[Publications] 中村研一: "グローバル化の政治学-ポスト主権状況と主権性の終焉"小川浩三編『複数の近代』(北海道大学図書刊行会). (近刊). (2000)
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[Publications] 佐々木隆生: "Alternanza tra particolarita e universisalita : un'interpretazione dell'economia giapponese postbellica"Capire il Giappone (Franco Angeli). 338-346 (1999)
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[Publications] 佐々木隆生: "ステイトとネイション(3)"経済学研究(北海道大学). 48・3. 127-141 (1999)
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[Publications] 遠藤誠治: "現代国際政治学と20世紀"日本政治学会編『年報政治学:20世紀の政治学』(岩波書店). 53-69 (1999)
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[Publications] 遠藤誠治: "冷戦後紛争の政治経済学"坂本義和編『核と人間(II):核を超える世界』(岩波書店). 59-114 (1999)
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[Publications] 宮脇 淳: "政策分析に資する新たな政策思考の枠組み"PHP政策研究レポート(PHP総合研究所). 3・35. 1-14 (1999)
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[Publications] 宮脇 淳: "財政投融資制度改革と政策形成への影響"PHP政策レポート(PHP総合研究所). 2・34. 1-12 (1999)
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[Publications] 宮脇 淳: "経済社会のパラダイム転換と政策評価"PHP政策レポート(PHP総合研究所). 2・33. 1-13 (1999)
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[Publications] 宮脇 淳: "地方財政悪化が地域金融に与える影響"週刊金融財政事情(社会法人金融財政事情研究会). 50・38. 20-24 (1999)
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[Publications] 宮脇 淳: "PFIと地方財政"ESP(経済企画庁). 332. 36-40 (1999)
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[Publications] 宮脇 淳: "独立行政法人会計基準の地方自治体への応用"PHP政策レポート(PHP総合研究所). 2・31. 1-12 (1999)
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[Publications] 宮脇 淳: "公会計政策と財政情報の質的転換"PHP政策レポート(PHP総合研究所). 2・29. 1-10 (1999)
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[Publications] 宮脇 淳: "プロジェクトファイナンスと信用力確保"PHP政策レポート(PHP総合研究所). 2・28. 1-14 (1999)
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[Publications] 宮脇 淳: "地方自治体におけるPFI事業"PHP政策レポート(PHP総合研究所). 2・27. 1-12 (1999)
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[Publications] 宮脇 淳: "開発型第三セクターの破綻処理策"都市問題(東京市政調査会). 90・4. 63-72 (1999)
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[Publications] 宮脇 淳: "独立行政法人の制度設計"PHP政策レポート(PHP総合研究所). 2・25. 1-11 (1999)
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[Publications] 清水一史: "ASEAN域内経済協力と生産ネットワーク形成-自動車部品相互補完流通計画を中心にして"『アジア産業ネットワーク』(アジア経済研究所). 22-43 (2000)
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[Publications] 清水一史: "The Proposal and Implementation of the Brand to Brand to Complementation Scheme, In ASEAN Economic Cooperation, 1987-1995"Economic Journal of Hokkaido University. 28. 95-116 (1999)
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[Publications] 清水一史: "東アジアのリージョナリズム-ASEAN域内経済協力を中心にして"国際経済(国際経済学会). 51. 112-113 (1999)
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[Publications] 清水一史: "アジア経済危機とASEAN域内経済協力"世界経済評論(世界経済研究協会). 44・5. 39-48 (1999)
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[Publications] 遊川和郎: "中国 金融体制改革の検証と課題"日中経協ジャーナル. 66. 24-34 (1999)
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[Publications] 小井川広志: "進展する華南地域統合の中のレッセフェーリズム"〓照彦編著『アジアにおける地域協力と日本』(御茶の水書房). 123-172 (1999)
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[Publications] 小井川広志: "香港における教育政策の展開と経済発展-実証分析編"名古屋学院大学論集. 35・4. 47-66 (1999)
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[Publications] 安藤研一: "統合ヨーロッパにおける企業戦略,日系自動車企業の非生産部門を含む対EU進出を題材にして"経済研究(静岡大学). 4・3. 53-77 (2000)
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[Publications] 遠藤 乾: "重層化する政治空間:ポスト通貨統合の秩序像"世界. 658. 96-107 (1999)
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[Publications] 遠藤 乾: "地域統合・ヨーロッパ"『アエラムック:新国際関係論がわかる』(朝日新聞社). 50. 106-110 (1999)
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[Publications] 村岡伸秋: "中国の市場経済化と社会保険制度"西南学院大学経済学論集. 34・4(近刊). (2000)
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[Publications] 川島 真: "中国における万国公法の受容と適用・再考"東アジア近代史. 3(近刊). (2000)
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[Publications] 川島 真: "外交交渉与地域設定〜以「南満州」為例"『国際シンポジウム論文集』(北京日本学研究センター). (近刊). (2000)
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[Publications] 川島 真: "激動の中の中国外交-民国北京政府の外交官僚たち"五百旗頭真・下斗米伸夫編『20世紀世界の誕生-両大戦間の巨人たち』(ディクション). (近刊). (2000)
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[Publications] 川島 真: "ワシントン会議における中華民国全権代表団形成過程"北大法学論集. 50・2. 1-41 (1999)
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[Publications] 川島 真: "装置としての『台湾』と日本人の外縁-在暹『台湾人』国籍問題 1899-1900"日本台湾学会報. 1. 39-53 (1999)
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[Publications] 川島 真: "1921年ワシントン会議参加をめぐる中国統一論議-民国北京政府外交部による外交主体表現と正当性の維持"史潮. 45. 115-136 (1999)
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[Publications] 宮脇 淳(日本経済研究センター)(共著): "官民関係の再構築"日本経済新聞社(近刊). (2000)
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[Publications] Endo, Ken: "The Presidency of the European Commission under Jacques Delors : The Politics of Shared Leadership."Macmillan. 280 (1999)
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[Publications] 川島真(共編著): "共同研究・中国戦後補償-歴史・法・裁判"明石書店(近刊). (2000)
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[Publications] 川島真(天津地域史研究会)(共編著): "天津史:再生する都市のトポロジー"東方書店. 291 (1999)