1999 Fiscal Year Annual Research Report
有形・無形の土木史料の全国調査とその保存・利用のあり方に関する研究
Project/Area Number |
11305037
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
大熊 孝 新潟大学, 工学部, 教授 (40018908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 俊介 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (10111832)
佐藤 馨一 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00091455)
藤田 龍之 日本大学, 工学部, 教授 (80059625)
為国 孝敏 足利工業大学, 工学部, 助教授 (70285766)
小林 一郎 熊本大学, 工学部, 教授 (40109666)
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Keywords | 有形・無形土木史料 / 全国調査 / 保存・利用方法 / データベース |
Research Abstract |
11年度の研究では、有形・無形の土木史料の全国調査について、以下のような調査・研究を実施した。 1.土木技術史にかかわる資料等の分類についての研究 博物館学、図書館学等の成果を踏まえて、本研究で対象とする資料等の全体像を次のように分類した。 (1)一次資料:自然物、製作(加工)資料、技術資料 (2)二次資料:有形の技術記録(立体的、平面的)、無形の技術記録(映像、録音)、知覚記録(統計、図面、学術調査報告書) 2.文献史料の体系化に関する研究 土木史に関する文献史料を、現状保存(現地保存)、学会・文書館・博物館等による収集保存、破棄等を検討するための価値判断項目について整理し、調査用項目を作成した。 3.有形・無形の土木史料の全国調査(継続中) 上記の成果を踏まえて、有形・無形の土木史料の存在が予想される以下の機関での調査を実施した。 (1)全国の土木資料を持つ博物館調査(約180館) (2)全国の土木史料を持つ文書館調査(約80館) (3)図書館・大学・国の建設事務所等の調査(約20館) 4.調査内容のデータ入力・管理と第一次データベースの作成 本年度の調査成果を基に、調査データの重要度を検討し、その保存・利用方法について検討する予定である。
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[Publications] 竹内 智志: "江戸時代中期に登場した人力揚水機「踏車」に関する研究-その揚水能力と近世土木技術に与えた影響-"土木学会、土木史研究. 19. 89-98 (1999)
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[Publications] 知野 泰明: "猪苗代湖疎水(安積疎水)事業における測量日誌に関する研究"土木学会、土木史研究. 19. 159-170 (1999)
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[Publications] 安保 堅史: "新聞資料による土木遺講の発掘記事とその現状に関する研究"土木学会、土木史研究. 19. 379-385 (1999)
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[Publications] 今 尚之: "旧国鉄士幌線の鉄道土木遺産とその保存活動について"土木学会、土木史研究. 19. 345-352 (1999)
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[Publications] 樋口 輝久: "岡山藩の干拓地における石造樋門"土木学会、土木史研究. 19. 99-107 (1999)
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[Publications] 中井 靖: "明治17年の気象データから見た野蒜築港の立地条件についての一考察"土木学会、土木計画学研究・講演集. 22(2). 35-38 (1999)