Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三谷 勲 神戸大学, 工学部, 教授 (70037935)
森野 捷輔 三重大学, 工学部, 教授 (00027278)
崎野 健冶 九州大学, 人間環境学研究科, 教授 (70037985)
河野 昭雄 熊本工業大学, 工学部, 教授 (50038105)
河野 昭彦 九州大学, 人間環境学研究科, 助教授 (60136520)
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Research Abstract |
CFTに関する研究成果は、新都市ハウジング協会のCFT技術指針(1996)、AIJのCFT設計施工指針(1997),建設省を中心とする日米共同耐震研究によるCFT設計ガイドライン(1998)などにまとめられているが,これらの指針類は,柱や接合部など主として構造要素に関するもので、CFT構造による骨組全体の性能に結びつけて、それらの成果が整理されていない.これからの時代の設計法では,骨組あるいは構造物全体での要求性能が明確にされ,それを実現する骨組の構造計画,構造設計が重要になるものと考えられる.また,CFT構造は特に柱材の性能が優れているので,設計で想定する崩壊形式の選択は他の構造に比べて自由度があること,また,構造材料の高強度化に伴いCFT柱は長柱化するため,純ラーメン構造として設計することは無理で,CFT柱の特性を生かしながら他の耐震要素と組み合わせて,合理的な骨組構成とその性能評価法の研究が必要である。 以上のことから,本年度は以下の事項については検討を行った. 1.既往の研究成果および各種指針類の総合的比較検討 既住の文献,指針類に基づき,1)部材断面,2)部材,3)接合部,4)柱脚,5)耐震要素,6)骨組,についての構造性能(耐力,剛性,変形能力)の評価式と適用範囲について比較検討を行い,適正な使用条件について検討を行った.来年度も引き続き検討を行う. 2.骨組の全体挙動に関する解析的検討 CFT構造骨組の構造計画および性能評価法を提案するための基礎資料を得ることを目的とし,CFT,SRC,RC,Sでそれぞれ構成された多層多スパン骨組の動的解析を行い,それぞれの骨組の動的挙動を比較検討することにより、CFT構造骨組の特徴について検討している. 3.骨組の実験計画の検討 本研究計画に従い,平成12年度に行う予定の骨組実験計画をまとめ,本年度に3層1スパン骨組を7体製作した.実験変数は耐震要素の有無と,耐震要素とラーメン骨組の強度・剛性比,および柱軸力比である.平成12年度初期に実験を行う予定である.
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