2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11305070
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
平山 次清 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (00018061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平川 嘉昭 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助手 (00345480)
高山 武彦 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助手 (00303082)
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Keywords | 耐航性 / 長期波浪統計 / 船体運動 / 抵抗増加 / スラミング / 荒天海象 / 波浪中性能保証 / 動揺抑制 |
Research Abstract |
本年度の研究実績概要 本年度は最終年度でありとりまとめを視野に入れた以下の研究を実施した。 (1)耐航性能の長期予測におよぼす波スペクトル形状の影響。特にω^<-4>型スペクトルの影響について本研究で既に得られた長期波浪データを用いて理論計算により定量的に検討した。これについては日本造船学会および国際会議(国際試験水槽会議ITTC)でも発表した。 (2)耐航性能の重要要素であり、就航時性能保証においても重要な要素である波浪中抵抗増加およびその抑制法について、前年度に引き続き検討した。対象船型としてはファインなコンテナ船を考え理論計算を実施するとともに長水槽にて曳航実験も実施した。方向スペクトル波中でも実施する予定であったが時間の都合により長波頂規則波中のみの実施となった。波長船長比が1となる近辺で抑制効果が見られた。 (3)耐航性能の重要な要素であるスラミングや海水打ちこみについて更に理論的に検討した。特に海水打ちこみについては、従来不十分であった不規則波中海水打ち込み水の量的な予測について理論計算法を示すとともに水槽実験でそれを確認した。これについてはまだ検討すべき点があるが学会で発表する予定である。さらに就航時性能保証の考え方についてもまとめを行った。 (4)耐波性能向上の一環としてクレーンバージの波浪中吊荷動揺制御実験および数値シミュレーションを実施し効果を確認した。この手法は船タイプについても適用可能である。 (5)以上本年度の研究および4年間の研究により総合的な耐航性能向上について多角的な面から検討結果を示すことができた。
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[Publications] 平山次清, 崔龍虎, 平川嘉昭: "ω^<-4>型波スペクトルの導入と短期長期予測への影響"日本造船学会論文集. 191. 149-158 (2002)
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[Publications] 清水功一, 平山次清, 高山武彦, 平川嘉昭: "クレーンバージの空気圧姿勢制御による吊り荷動揺の制御(第2報)"日本造船学会論文集. 192. 147-155 (2002)