1999 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病合併症における酸化ストレスの関与と食品因子による予防のメカニズムの解析
Project/Area Number |
11306009
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大澤 俊彦 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (00115536)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀尾 文彦 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (20165591)
内田 浩二 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (40203533)
|
Keywords | 糖尿病合併症 / 酸化ストレス / ジチロシン / ヘキサノイルリジン / アキタマウス / 2型糖尿病 / 免疫染色 / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
糖尿病の発症と共に血中に排出されると推定されている糖化タンパク質の分解物のメチルグリオキザールに特異的なモノクローナル抗体を作成し、ELISA法を確立することができた。また、糖尿病合併症の発現の原因としての酸化ストレスについて、ミエロぺルオキシダーゼ由来のチロシンの酸化修飾物の生成が糖尿病合併症の重要なバイオマーカーとなりうるとともに、脂質ヒドロぺルオキシドの付加体であるヘキサノイルリジンも重要なマーカーとなりうることを明らかにすることができた。 さらに、肥満を伴わない2型糖尿病のモデルである、アキタマウスを用いて、糖尿病進展の過程にどの程度の酸化ストレスが生じるのか、免疫化学的立場からの詳細な検討を行ったところ、生体内メーラード反応最終生成物:Advanced Gly-cation End Products(AGE)と呼ばれる糖化タンパク質や脂質過酸化終期生成物である4-ヒドロキシ-2-ノネナールなどはほとんど差がないにもかかわらず、ジチロシンやヘキサノイルリジンなど、初期の酸化ストレスを認識するモノクローナル抗体で顕著な差を明らかにすることができた。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Oya,T,他: "Methylglyoxal Modification of Protein"J.of Biol.Chem.. 274(26). 18492-18502 (1999)
-
[Publications] Kato,Y,他: "Formation of Ne-(Hexanonyl)lysine in Protein Exposed to Lipid Hydroperoxide"J.of Biol.Chem.. 274(29). 20406-20414 (1999)