2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11306017
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
伊藤 信孝 三重大学, 生物資源学部, 教授 (30024574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 邦夫 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (20126973)
亀岡 孝治 三重大学, 生物資源学部, 教授 (90177600)
王 秀崙 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (40223705)
山下 光司 三重大学, 生物資源学部, 助手 (90158171)
鬼頭 孝治 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (10192014)
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Keywords | テトラレンマ / 農業用ロボット / 精密農業 / 低環境負荷 / 自然開鎖循環系 / 農工融合 / 規模拡大 / 大規模農業 |
Research Abstract |
21世紀を迎えて人類が直面し、解決すべき地球規模の4課題は人口・食料・エネルギ・環境(これをテトラレンマと言う)である。本研究課題は特に環境に配慮しつつ、省力・省エネルギで食料生産を実現する生産システムの構築を提言・実現するものである。これまで日本農業は稲作を中心に規模的にも零細であったが、本研究では広大な農地を対象にGPS(Global Positioning System)、GIS(Geographical Information System)を利用して、精密農作業を実現するロボットシステムによる大規模農業の可能性を検証する。例えば遊休国営農地として放置されている干拓農地の食料・エネルギ・環境資源生産圃場としての利用を一つの可能性と考えている。 2年目の本年度は精密農作業ロボットシステムを5つに分けたモジュールのそれぞれが、多少進展の度合いに差はある物の、それぞれの研究において進展を見せている。すなわち、1)農作業を遂行する農業用車両の試作、2)車両に積載する視覚部分及び、3)マニピュレータ、ロボットハンド部、4)位置情報(GPS)を受信し、一定のプログラムと自認システムに基づく自律走行システム、5)対象農作物の生育情報の収集システム、の5つのモジュールでは別紙研究業績に示すごとく、内外の関連の学会にて徐々に成果報告しつつある。研究がハード的な装置の製作と、収集データの処理に基づく情報処理に分けられる上に、多種の栽培作業システムについての研究も重要である。例えば播種から収穫までの第1次生産と収穫後の加工・調製など農産物への付加価値高揚のための第2次生産の分野においても2〜3の成果報告をしている。
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Research Products
(22 results)
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[Publications] 繆冶煉: "植物ポテンシャルの非破壊計測"三重大学生物資源学部生物生産システム研究センター報告. 11. 1-6 (2000)
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[Publications] 青木勝平: "湛液型水耕栽培に適したキュウリ品種の選定"三重大学生物資源学部附属農場報告. 11. 1-8 (2000)
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[Publications] 繆冶煉: "トマト果実の色と食味の関係"植物工場学会誌. 12・4. 26-31 (2000)
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[Publications] 繆冶煉: "通電処理における米ペーストの加熱速度"農業機械学会誌. 62・4. 102-108 (2000)
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[Publications] 市川眞祐: "カラー画像処理による苗列検出"農業機械学会関西支部報. 88. 7-9 (2000)
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[Publications] 市川眞祐: "RTKGPSによる圃場GISの構築-圃場マップの取得-"農業機械学会関西支部報. 88. 11-12 (2000)
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[Publications] 王秀崙: "低環境負荷型精密作業システムの研究-移動システムの開発研究-"農業機械学会関西支部報. 88. 5-6 (2000)
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[Publications] 法貴誠: "RTKGPSによる圃場GISの構築-圃場データベースの入出力-"農業機械学会関西支部報. 88. 13-14 (2000)
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[Publications] 山下光司: "光ファイバージャイロによる農用車両の走行制御"第59回農業機械学会年次大会講演要旨. 73-74 (2000)
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[Publications] 繆冶煉: "籾殻くん炭の処理および利用"第59回農業機械学会年次大会講演要旨. 185-186 (2000)
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[Publications] Miao Y.: "Utilization of Charcoal in Environmental Protection"Proceedings of the International Agricultural Engineering Conference. 273-274 (2000)
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[Publications] 元永佳孝: "農産物を対象とした高次情報管理システムの構築"第59回農業機械学会年次大会講演要旨. 273-274 (2000)
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[Publications] kondou H.: "Color Evaluation by Digital Camera for Fruits in Natural Outodoor Scenes"Proceedings of the Second Asian Conference for Information Technology in Agriculture. 432-441 (2000)
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[Publications] Motonaga Y.: "Quality Analyzer of Agricultural Products Avalable on Internet"Proceedings of the Second Asian Conference for Information Technology in Agriculture. 460-468 (2000)
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[Publications] SATO K.: "Physical Destruction of Pest Insects-The Measurement of the Vitality of Blattella by CO_2 Density-"Proceedings of International Agricultural Engineering Conference 2000. 481-486 (2000)
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[Publications] 伊藤信孝: "次世代農業への農工融合技術戦略(1)"農業及び園芸. 75・3. 335-343 (2000)
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[Publications] 伊藤信孝: "次世代農業への農工融合技術戦略(2)"農業及び園芸. 75・4. 459-464 (2000)
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[Publications] 伊藤信孝: "コメの多角・多面的利用に関する調査研究"(社)飯島食品科学記念振興財団.平成10年度年報. 390-393 (2000)
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[Publications] Ito N.: "Global Tetralemma and Its Overcome through Rice Production"Proceedings of The Fifth National Symposium on Environmental Technology and Management. 61-67 (2000)
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[Publications] Ito N.: "Agricultural Strategic Challenge to overcome Global Issue"ABSTRACTS,The X IV Memorial CIGR World Congress 2000(R3108). 78-78 (2000)
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[Publications] Ito N.: "Strategic Policy Proposal to overcome Tetralemma"Proceedings of International Agricultural Engineering Conference. 526-532 (2000)
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[Publications] 伊藤信孝: "履帯の設計工学-履帯設計と性能予測の基礎-"テラメカニックス研究会(履帯設計指針作成委員会編). 388 (2000)