• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2000 Fiscal Year Annual Research Report

新しい二酸化窒素様反応性窒素種の生体内発生とその防御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 11307006
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

荻野 景規  金沢大学, 医学部, 教授 (70204104)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中島 円  金沢大学, 医学部, 助手 (10324071)
長瀬 博文  金沢大学, 医学部, 講師 (00251918)
中村 裕之  金沢大学, 医学部, 助教授 (30231476)
藤倉 義久  大分医科大学, 医学科, 教授 (10165368)
Keywords好酸球 / ニトロチロシン / シグナル伝達機構 / 組織固定法 / 好酸球ペルオキシダーゼ
Research Abstract

好酸球が好酸球ベルオキシダーゼによりNO2-をNO2様活性窒素種に変え、アミノ酸チロシン及び蛋白質内アミノ酸チロシンをニトロ化する作用を有していることを、ヒト及びラット好酸球で生化学的及び独自に開発した免疫組織化学的方法で証明した。好酸球は、刺激剤により活性化されると免疫組織学的にチロシンのニトロ化を示す細胞と示さない細胞に分けられる.しかしながら、固定液で軽く固定するとNO2-と過酸化水素の存在下でほとんどの細胞がチロシンニトロ化を示す.すなわち、刺激下でチロシンのニトロ化を示さない細胞は、ニトロチロシンを還元する酵素を有している可能性がある.他の細胞をニトロ化する活性窒素種の産生とともに、自らがニトロ化されることにより細胞内でシグナルの調節をしている可能性が見られる.このことは、ニトロ化される蛋白の中に核転写因子が含まれていることより示唆された.
好酸球には、チロシンニトロ化能だけでなく、休止状態であるにも拘わらず多くのチロシンニトロ化蛋白を既に有していることが、特殊な固定法やアミノ酸への加水分解により明らかとなった.このことは、既に一部指摘されているように、好酸球の細胞内蛋白質のあるものはチロシンがニトロ化されるとその三次元的立体構造を変化させていることが示唆された.このことは、上述の細胞内シグナルの調節とも関係し、酵素活性やシグナル伝達に重要な役割を演じている可能性を示すものであり、チロシンニトロ化を介した新しい細胞内シグナル伝達機構の存在を示唆するものである.
組織固定法の検討により好酸球のニトロチロシン産生動態を観察する方法を確立できた。すなわち、ヒト胃粘膜中のニトロチロシン陽性細胞に関する従来の報告は,かなりのものが病態との関連性からすると問題があることが判明し、より詳細な検討が必要であることがわかった.

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] Nakamura,H et al: "Heat produces uteroplacental circulatory disturbancelin pregnant rats through action of corticotropin releasing hormone (CRH)"Placenta. 21. 510-515 (2000)

  • [Publications] Nakamura,H et al: "Uteroplacental circulatory disturbance mediated by prostaglandin f2alpha in rats exposed to microwaves."Reprod Toxicol. 14. 235-240 (2000)

  • [Publications] Nakamura,H et al: "Involvement of central, but not placental corticotropin releasing hormone (CRH) in heat stress-induced immunosuppression during pregnancy."Brain Behav Immun. (in print).

  • [Publications] Nakajima,M et al: "8-Hydroxydeoxyguanosine, its significance as a oxidative stress marker and carcinogenicity."体力・栄養・免疫学雑誌. (in print).

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi