1999 Fiscal Year Annual Research Report
ミオシン軽鎖の脱リン酸化障害とCa2+感受性亢進からみた脳血管攣縮の発生起序の解明
Project/Area Number |
11307023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
佐々木 富男 群馬大学, 医学部, 教授 (10134561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 秀行 群馬大学, 医学部, 講師 (30261853)
多久 和陽 金沢大学, 医学部, 教授 (60171592)
小濱 一弘 群馬大学, 医学部, 教授 (30101116)
根岸 正敏 群馬大学, 医学部, 助手 (80272235)
高橋 章夫 群馬大学, 医学部, 助手 (60261856)
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Keywords | Cerebral vasospasm / Myosin light chain kinase / Vascular smooth muscle / Calcium sensitization / Dephosphorylation |
Research Abstract |
主実験機材である細胞内イオン測定装置CAF-110(日本分光社製)及びイージーマグヌス管張力測定装置(いわしや岸本製作所製)の機材の納入が大幅に遅れ(1月下旬)たため、当初の実験計画が遅れている。 その間、群馬大学薬理学教室(小濱教授)のもとで以下の基礎実験を行った。(1)平滑筋培養細胞(SM3)を用い、収縮及びカルシウム感受性に関する基礎実験を行った。プロテイン・フォスファターゼ・インヒビターであるCalyculin A(CL-A)を投与すると正常SM3細胞およびミオシン軽鎖キナーゼをノックアウトしたSM3細胞では有意に後者で収縮の遅延が認められたが、カルシウム指示薬であるfura-2を負荷して測定した細胞内カルシウムの変化は両者間で有意な差は認められなかった。このことから、CL-Aによる収縮はカルシウムに依存しない収縮であることが示唆された。(2)平滑筋収縮に関連するミオシン軽鎖キナーゼの発現をmRNAレベルで抑制するアンチセンスDNAを細胞に導入することを目的として、レトロウイルス・ベクターを確立するための実験を行った。 現在、機材も揃いウサギ脳底動脈等の摘出血管を用い、各種収縮、弛緩物質に対する収縮及び収縮とカルシウム感受性の同時測定の実験を開始、まず、正常血管を用いノルエピネフリン、プロスタグランジンF2α、ソディウム・ニトロプルシドなどで測定したがほぼこれまでの報告に一致した結果を得、基本的実験系を確立した。現在研究計画に沿い鋭意実験遂行中である。
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