2000 Fiscal Year Annual Research Report
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11307045
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
平井 義人 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (80119742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高水 正明 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (30089411)
新谷 英章 広島大学, 歯学部, 教授 (80034239)
加藤 喜郎 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (20060452)
二階堂 徹 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (00251538)
福島 正義 新潟大学, 歯学部・付属病院, 講師 (30156773)
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Keywords | 変色歯 / ラミネートベニア / オフィスブリーチング / 患者心理 / 3刺激値 / 後戻り / ハイドロキシアパタイト顆粒 / 原子吸光光度計 |
Research Abstract |
1.平井・牛木は、変色歯に対して箔圧接法および築盛・焼成法によりラミネートベニア修復を行った臨床例の経過観察、評価を行った。 2.川上は、有髄歯の変色・着色歯に対しオフィスブリーチング法により漂白処置を行い、観察評価した結果、軽度から中程度の変色歯には明度の回復があり効果を認めた。 3.福島は、変色歯を有する患者の心理状況についてアンケート調査を行い、原因と治療法に関する情報不足と周囲の人々の誤解によって具体的な解決法を見いだせない状態にあることが明らかとなった。 4.加藤・山田は、松風ハイライト^<【○!R】>の漂白効果について3刺激値を測定、検討した結果、L^*は白色側へ、a^*は緑色側へ、b^*も-の青色側へ変化し、歯の色が白く改善される傾向があった。後戻り現象がある場合、漂白前の値に戻る傾向にあった。 5.高水は、ヒト抜去歯を変色の程度により分類した。エナメル表面から各種漂白剤を作用させ色の変化を色差計で測定し、効果を評価した。 6.山崎は、ハイドロキシアパタイト顆粒が変色する実験系を作成した。変色した顆粒に紫外線を照射すると試料の明度が有意に減少することを明らかにした。 7.新谷は、CAD/CAMベニア(A2)を作製し、模型材上にて色調測定を行った。黄色模型ではA2程度の色調を示したが、赤褐色模型ではC1〜C2程度を示し、背景色の影響を強く受けることが示唆された。 8.二階堂は、学生基礎実習においてコンポジットレジンベニア修復後の歯牙を評価し、問題点と今後の教育方法について検討した。 9.松成は、臼歯咬合面の着色を視診とDIAGNOdentとで比較し、非脱灰切片をレーザー共焦点顕微鏡により観察評価を行った。 10.真鍋・前田は、ヒト抜去変色歯および非変色歯の象牙質中無機質成分を原子吸光光度計にて分析した結果、Fe、Mg、Alには有意な差は観察されなかったものの、Znは非変色歯に有意に多く検出された。
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Research Products
(22 results)
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[Publications] 加藤喜郎: "審美性の改善を目的とした変色歯の漂白-生活歯および無髄歯の漂白について-"日本歯科医師会雑誌. 52・6. 15-23 (1999)
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[Publications] 加藤喜郎: "生活歯の漂白-松風ハイライト^<【○!R】>を中心として"Pierre Fauchard Academy会報. 34. 68-75 (1999)
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[Publications] 山口龍司: "松風ハイライト^<【○!R】>を中心にしたオフィスブリーチングについて"歯科審美. 13・1. 6-15 (2000)
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[Publications] 小倉真次,二階堂徹 他3名: "学生基礎実習におけるコンポジットレジンベニア修復法の評価"日本歯科保存学雑誌 秋季特別号. 43. 159 (2000)
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[Publications] 渡邊清志,福島正義,岩久正明: "各種ポーセレンラミネートベニア修復症例における技工の要点"歯科審美. 12・2. 162-167 (2000)
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[Publications] 風間龍之輔,福島正義 他3名: "歯科用CAD/CAM「Cerec2」システムにより製作されたセラミッククラウンの適合性"接着歯学. 18・2. 119-125 (2000)
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[Publications] 福島正義: "歯の色と表情-自然美を取り戻すために-"歯科審美. 13・1. 96-101 (2000)
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[Publications] A.Manabe: "Detection of Bisphenol-A in dental materials by GC Hass spectrometry"Dental Materials Journal. 19・1. 75-86 (2000)
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[Publications] M.Maeda et al.: "Chemiluminescent determination of lucigenin using thioureid derivatives"Anal.Chim.Acta. 403. 125-130 (2000)
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[Publications] M.Maeda et al.: "Chemiluminescent measurement of peroxidase activity and its application using a lucigenin CT-complex"Luminescence. 15. 1-7 (2000)
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[Publications] M.Maeda et al.: "Detection of luciferase having two kinds of luminescent colour based on optical filter procedure : application to an enzyme immunoassay"Luminescence. 15. 21-27 (2000)
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[Publications] M.Maeda et al.: "New electrochemical assay of alkalne phosphatase using ascorbic acid 2-phosphate and its application to enzyme immunoassay"Anal.Chim.Acta. 407. 119-125 (2000)
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[Publications] M.Maeda et al.: "Simultaneous analysis of two-site gene polymorphisms using time-resolved fluorescence immunoassay"Anal.Sci.. 16. 765-769 (2000)
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[Publications] M.Maeda et al.: "Novel bioluminescent assay of pyruvate phosphate dikinase using firefly luciferase-luciferin reaction and its application to bioluminescent enzyme immunoassay"Anal.Chim.Acta. 421. 113-120 (2000)
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[Publications] 山口博康 他7名: "ハイドロキシアパタイト顆粒を用いた変色歯モデルにおける血液成分の変色因子としての評価"日本歯科保存学雑誌. 43・3. 757-762 (2000)
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[Publications] 山口龍司: "漂白 White Whiter Whitest/松風ハイライト^<【○!R】>を中心とした漂白"株式会社 デンタルダイヤモンド社. 161 (2000)
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[Publications] 福島正義: "漂白 変色歯外来から見えてくるもの"株式会社 デンタルダイヤモンド社. 161 (2000)
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[Publications] 新海航一,加藤喜郎: "変色歯・着色歯への対応 第2章 変色歯・着色歯の治療 有髄歯の漂白-オフィゥブリーチング"医歯薬出版株式会社. 152 (2000)
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[Publications] 新海航一,加藤喜郎: "変色歯・着色歯への対応 第3章 変色歯・着色歯の症例 漂白ならびに審美性修復により対応したケース"医歯薬出版株式会社. 152 (2000)
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[Publications] 高水正明: "変色歯・着色歯への対応 第2章 変色歯・着色歯の治療 無髄歯の漂白"医歯薬出版株式会社. 152 (2000)
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[Publications] 川上進: "変色歯・着色歯への対応 第2章 変色歯・着色歯の治療 漂白のメカニズム"医歯薬出版株式会社. 152 (2000)
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[Publications] 福島正義: "変色歯・着色歯への対応 第1章 変色歯・着色歯の原因と問題点 外因性因子と内因性因子"医歯薬出版株式会社. 152 (2000)