日本史資料データベースの入出力・検索環境における字形・字体および語彙の研究

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 11308013
• Research Institution: The University of Tokyo
• Principal Investigator: 近藤 成一 東京大学, 史料編さん所, 教授 (90153717)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 遠藤 基郎 東京大学, 史料編さん所, 助手 (40251475) ; 藤原 重雄 東京大学, 史料編さん所, 助手 (40313192) ; 鶴田 啓 東京大学, 史料編さん所, 助教授 (10172066) ; 渡邉 正男 東京大学, 史料編さん所, 助手 (80230994) ; 高橋 典幸 東京大学, 史料編さん所, 助手 (10292799)
• Keywords: 字形 / 字体 / 語彙

Research Abstract

1.現在作成中の全文データベースのうち「平安遺文フルテキストデータベース」および「古文書フルテキストデータベース」の「東寺百合文書」について、データを修正して外字表示を実現した。また、「奈良時代古文書フルテキストデータベース」について、『大日本古文書 編年文書』(正倉院文書)の全文を外字表示可能な形式で入力した。これによって、日本史資料全文のデータベース化に必要な文字および字形・字体を検討した。
2.「古文書目録データベース(底本別管理)」の「文書名」項目について、既存データを修正して外字表示を実現するとともに、外字を辞書に登録し、入力・検索を可能とした。これによって、資料全文より抽象度の高い文書名のデータベース化に必要な文字および字形・字体を検討した。
3.「古文書目録データベース(諸本統合)」のうち「入来院家文書」「西大寺文書」「東福寺文書」の全項目について、既存データを修正して外字表示を実現するとともに、外字を辞書に登録し、入力・検索を可能とした。また、「入来院家文書」「西大寺文書」については、「詳細内容」項目に、全文を外字表示可能な形式で入力するとともに、出現した外字を辞書に登録し、入力・検索を可能とした。これによって、日本史資料のデータベース化に必要な文字および字形・字体を検討した。
4.「古文書目録データベース(諸本統合)」のうち「入来院家文書」について、画像表示および複数底本相互参照に必要なデータを入力した。これによって、日本史資料に現れる文字および字形・字体について、コンピュータ上で文書画像・諸底本間の比較検討を可能とした。

Research Products

• [Publications] 近藤成一: "百錬抄"国史大系書目解題. 下. 305-330 (2001)
• [Publications] 山口英男: "「尾張国郡司百姓等解」と藤原元命"UP. 350. 12-18 (2001)
• [Publications] 高橋典幸: "『明月記』寛喜二年秋記紙背の研究"明月記研究. 6. 56-70 (2001)
• [Publications] 高橋典幸: "荘園制と武家政権"歴史評論. 622. 17-30 (2002)
• [Publications] 藤原重雄: "記録に貼り継がれた絵図-東京大学史料編纂所所蔵『徳大寺公清公記』所収「車絵図」を中心に-"MUSEUM. 575. 5-27 (2001)
• [Publications] 渡邊正男: "「勝山記」・「妙法寺記」の諸本について"山梨県史研究. 10. 1-25 (2002)