2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11355022
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
家村 浩和 京都大学, 工学研究科, 教授 (10026362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 良和 京都大学, 工学研究科, 助手 (10283623)
伊津野 和行 立命館大学, 理工学部, 助教授 (90168328)
五十嵐 晃 京都大学, 工学研究科, 助教授 (80263101)
小川 一志 川崎重工(株), 橋梁技術部, 部長
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Keywords | 実大フレーム構造実験 / セミアクティブ振動制御 / 疑似負剛性付加型制御 / 最適制御理論型制御 / 慣性力駆動型ダンパー載荷試験装置 |
Research Abstract |
本年度は、実物大フレーム模型を用いた振動制御実験およびビンガムダンパーを用いた慣性力駆動型ダンパー載荷試験装置の実大ダンパー試験装置の開発に関する検討を行った.本研究で得られた主な知見は次の通りである。 1.実物大連結型構造システムのセミアクティブ振動制御実験システムを構築した.また高精度セミアクティブ制御実験を行うためのバリアブルダンパーの制御性能向上のため,制御精度を悪化させる原因を保証するアルゴリズムをプログラムに組み込み,良好な精度でバリアブルダンパーを制御し,要求性能を発揮させることができた. 2.最適制御理論型のセミアクティブ振動制御実験を行い,構造フレームの変位・速度を用いてバリアブルダンパーを制御する状態フィードバック制御を行った.最適制御理論型では,制御目的である1次共振点において十分な制震効果を示し,粘性ダンパー型の実験結果に比べ,最大速度応答において5層フレームで14%,3層フレームで7%の応答低減効果を示す結果を得た. 3.疑似負剛性付加型のセミアクティブ振動制御実験を行い,正弦波地動,実地震動波形入力に対して,負の疑似剛性を発現できるようにバリアブルダンパーの動特性を制御する実験を行った.その結果,粘性ダンパー型の実験結果に比べ,最大速度応答のピーク点において3層ではほぼ変らないが,5層で25%の低減効果を示す結果を得た. 4.ビンガムダンパーを用い,慣性力駆動型ダンパー載荷試験装置の能力制約を考慮した制御方法の開発に関する検討を行った.試験を行う際の入力から応答を予測する手法を提案し,フィードバックを用いた動的載荷条件の変更を可能とする制御法を提案すると共に,その際の試験装置の載荷性能の変化を評価した.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 家村浩和,五十嵐晃 ほか: "バリアブルジョイントダンパーシステムを用いた実大構造物の振動制御実験"土木学会第55回年次学術講演会講演概要集. I-B167 (2000)
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[Publications] 家村浩和,五十嵐晃 ほか: "実大ダンパーを対象とした動的応答載荷試験装置の性能評価実験"土木学会第55回年次学術講演会講演概要集. I-B168 (2000)
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[Publications] 家村浩和,五十嵐晃 ほか: "バリアブルジョイントダンパーシステムによる実大構造物の振動制御実験"土木学会関西支部年次学術講演概要. I-22-1,I-22-2 (2000)
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[Publications] 家村浩和,五十嵐晃 ほか: "実大ダンパーを対象とした動的応答載荷試験装置"土木学会関西支部年次学術講演概要. I-23-1,I-23-2 (2000)