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2000 Fiscal Year Annual Research Report

海震による浮体に働く衝撃荷重に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11355039
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

肥後 靖  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助教授 (20156582)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 土井 康明  広島大学, 工学部, 助教授 (10134454)
茂里 一絋  広島大学, 工学部, 教授 (90011171)
岩下 英嗣  広島大学, 工学部, 助教授 (60223393)
Keywords海震 / 周波数領域 / 時間領域 / 衝撃荷重 / 共振
Research Abstract

本年度は,昨年度に開発した海上浮体に働く海震荷重推定プログラムの妥当性を検証することを目的として製作した海震実験遂行のために特殊な水槽と振動試験装置を用いて海震実験を行った。具体的には,まず海震実験水槽の圧力波伝播特性を調査するために,水中マイクロフォンを使用して,当該水槽に付随した振動装置によって水中圧力波を発生させて,水槽内圧力特性を計測した。その結果,共振周波数と考えられる周波数帯で圧力分布が急激に大きくなることを確認した。さらに,計測点を変えた計測結果から,これが進行波によるものであることも確認され,圧力波が水面と水底で共振していることが分かった。また,木板で製作した浮体模型を使用して海震荷重計測実験も行った。その結果,模型が木製であることに起因する水中粗密波の吸収があり,荷重計測実験では明確な共振現象が見られなかった。水中マイクロフォンによる圧力計測結果から,これは海震の本質的な問題ではなく,模型の材質に由来するものと考えられる。また,振動装置と水槽本体の水密方法に問題があり,水槽壁の二次振動による影響も生じており,精密な海震測定をするためには水槽自身および計測方法を改善する必要があることが分かった。
以上,改善の余地は残されているが,海震実験遂行の目処がたったので,これらを踏まえ続けて系統的な実験を行い,開発した海上浮体に働く海震荷重推定プログラムの妥当性を検証すると共に,海震現象のメカニズム解明を試みる。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 肥後靖: "海震問題における自由表面影響に関する一考察"関西造船協会誌. 第233号. 157-165 (2000)

  • [Publications] 肥後靖: "重力を考慮した水中音伝播の基礎方程式に関する一考察"関西造船協会誌. 第233号. 161-165 (2000)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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