2001 Fiscal Year Annual Research Report
ドナリエラ産生天然ベータカロチンの抗酸化作用に関する研究-ヒト好中球の活性酸素種,活性窒素腫産生に及ぼす影響
Project/Area Number |
11357004
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
菅原 和夫 弘前大学, 医学部, 教授 (80136788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 久乃 女子栄養大学, 栄養管理研究室, 教授 (00102674)
坂本 十一 弘前大学, 医学部・附属病院, 助手 (20292146)
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Keywords | ベータカロチン / ドナリエラ / 好中球 / 活性酸素種 / 化学発光 / 窒素酸化物 |
Research Abstract |
昨年度までにベータカロチンによる好中球の活性酸素種産生への影響をルミノール依存性化学発光に対する抑制効果を指標として検討を行ってきた。しかしながら通常の血中濃度の範囲では,ベータカロチンは種々の刺激剤で刺激された好中球のルミノール依存性化学発光に有意な影響を及ぼすことはなく,少なくとも好中球の活性酸素種産生についてはドナリエラ産生ベータカロチンは期待されているような抑制作用を持っていないものと推測された。 そこで,昨年度からは好中球ならびにマクロファージの窒素酸化物産生に対するドナリエラ産生ベータカロチンの影響に注目することとした。本研究においては,はじめにiNOS mRNAの発現をその指標とした評価を行うために半定量的RT-PCR法による検討を目指した。これまでのところ,好中球浮遊液から逆転写に十分な濃度のtotal RNAをgDNAのコンタミネーションを最小にして抽出する方法が確立されている。現在は比較的数の少ない末梢血マクロファージからのtotal RNAの抽出法について予備実験を行っており,またRT-PCR方についてはinternal controlとして用いるGAPDHの反応条件については決定されており,現在はiNOSおよびcNOSの反応条件について検討を行っている。 これらの方法が確立された後,さらにenzyme immunoassay法によるiNOSタンパク量の測定についても検討していく予定である。
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